リスクを背負いこんでインカーブのインターンシップに来てくれました。
今日は「おなじ釜の飯プロジェクト」第一期生・久世くんの最終日でした。
このプロジェクトは、インカーブのおなじ釜の飯を食べながら
「福祉×アート」を学ぶ/研究する初めての試みです。
第一期生が久世くんで本当に良かったと思います。
自分を表現できる言葉、それを文章にまとめるチカラ、
加えてアーティストの緊張をほぐす声。
久世くんをモチーフにしてインターン生の雛形を作っていきます。
これからは「お仕事」でインカーブがお世話になる予定です。
これからも、末永く、よろしく、ありがとうね。
http://incurve.jp/kamameshi.html
現在「おなじ釜の飯プロジェクト」のインターンシップご希望者は12名。
大学生や院生くんは休学を視野を入れ、社会人は仕事をしながら、
はたまた、休みを取って参加を希望して下さってます。
リスクを背負む、覚悟と勇気に頭が下がります。
何人の方とご縁があるのか。
楽しみにしています。
過去の記事 → 2017年08月
神谷梢が天才バカボンのパパと同い年の41歳になりました。
「枯れ葉散る 白い テラスの午後三時
じっと見つめて欲しいのよ
特別の愛で ふるえて欲しい
四十一歳の春だから
元祖天才バカボンのパパだから
冷たい目で見ないで」
『元祖天才バカボンの春』
「今日はお祝いいただき、ありがとうございました!
歳をとることにおめでとうを言っていただけるのは、ありがたいことだなぁとしみじみします。
みなさんにありがとうをお返しできる一年にしたいと思います。
また一年、どうぞよろしくお願いします!れすふようです神谷」。
こんなことを言える神谷梢を誰が「冷たい目」で見るものか。
インカーブの福の神はみんなから「特別な愛」もらって大きく成長しました。
おめでと。
残り5席になりました!!
9月24日に開催する『ATELIER INCURVE in ART FAIRS
-障がいのあるひとの創作と市場-』のシンポジウム。
開催日まで約1ヶ月あるというのに、そろそろ満席です。
ほんとうにありがとうございます。感謝です。
今日の夕方には「キャンセル待ちの申し込みフォーム」に変更になるようです。
何卒、ご了承くださいませ。
http://incurve.jp/sympo.html
9月24日・インカーブ主催シンポの基調講演を
NHK・Eテレ「オイコノミア」の解説でもお馴染みの
東大大学院の松井彰彦教授にお願いしました。
いま、シンポ終盤に開催される松井さんと私の「対談」のネタ集めをしています。
まずは、オイコノミアから(20170607)松井さんの言葉を拾ってみたいと思います。
松井さんは、突然「心サルコイドーシス」という100万人に1人の難病
(心臓の動きが弱い。ペースメーカーを装着)になり、
世の中のマイノリティの存在を再認識したといいます。
そして、マイノリティが多数派にどのように関わっていくのかを問うた
「マイノリティの経済学」をテーマに選ぶことになったそうです。
これまでの経済学で「市場」といえば「需要と供給」でしたが、
2010年のノーベル経済賞を受賞した「サーチ理論」は、
「自分にあった相手を探すことで『市場』が成立する」ことを示したといいます。
経済学は、人間の経済活動の分析から捉えられていますが、
もとを正せば<人間関係をどう科学するか>が根本にありました。
経済学の祖:アダム・スミス(スコットランド・1723〜1790・『国富論』
『道徳感情論』)は、経済学に「共感Sympathy」)を持ち込んでいます。
一旦、経済学は「モノの消費」に舵をきった訳ですが、
現代の経済学はもともとの「人間関係を考える」共感の経済学にシフトしているのですね。
共感とは「相手のことを考える」・「相手の立場に立ってものを見る」ことです。
一方、松井さんは、障がい者が「ハタラク」ことについて次のように述べています。
「トランプ大統領がラストベルトの製造業を保護しようとするように、
『障害者だから保護する』『冷徹な競争原理が支配する市場の場には出さない』
という考えだけでは、その人の価値を見いだすことはできない。
障害者は福祉の対象かもしれないが、だからと言って市場で活躍する
機会が失われる必要はない」(朝日新聞20170429)。
弱肉強食だけではない、人の価値を見出す力が、市場にはある。
その市場は、カネのやりとりだけではなく、お互いを「共感」する場であり、
その「共感」でやり取りされる感情(エネルギー)もハタラクと呼ぼう!
私は、松井さんの語りをこのように解釈しています。
障がい者の法定雇用率に現れないハタラキ方の提案です。
障がい者の創作活動で生み出された「作品」は、お互いが共感する装置です。
場合によっては彼らの収益を確保する装置になりえるのです。
彼らが市場に出たい(出たくない人を支援者が引っ張りだすことは論外)と
言った時(つまり自己実現)の「下支え」する制度と支援者のクオリティがすべてのキモ。
障がい者の創作活動で言えば福祉とアート・デザインの両輪が
バランスよく起動/継続することで前進するはずです。
経済学者の松井さんは「障がい者の創作と市場」をどのように解釈し、その未来を述べるのか。
共感の経済学、楽しみにしていてください。
http://incurve.jp/sympo.html
シンポのお申し込みはコチラです↓
https://docs.google.com/…/1FAIpQLScsAEmmwQCKrFDTv5…/viewform
9月24日のシンポジウムの前半で、
今中から「アトリエ インカーブの立点」をお話しさせていただきます。
立点とは、建築のパース(建物の外観や室内を立体的な絵にしたもの)を
描くときの観察者の立ち位置です。
私がインカーブをどのような「希望と躊躇い」で
デザインしてきたのかをコンパクトにギュッとしてご報告します。
NYに作品を持ち込んだ時、グッズを美術館にプレゼンテーションした時、
アートフェアで作品をご購入いただいた時、心がぐらぐら揺らぎました。
そんなお話をしたいと思います。
参考になれば嬉しいです。
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