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「自由な心 そのかたちと色 」

今日から大阪府が主催する『現代アートの世界に輝く新星発掘プロジェクト
第4回公募展「自由な心 そのかたちと色 」』が開催されます。
僕も末席でお手伝いをしています。お時間が許せばお越しください。
4回目をむかえる大阪府のプロジェクトですが、
当初描いたゴールはいまだ見えていません。
障がいのあるアーティストたちが描く作品をカテゴライズせず、
共に現代を生き存在する「現代アート」として発表すること、
そしてアートマーケットに繋げることがゴールです。
インカーブは小さなチームなのでハンドリングも容易です。
ですが……大阪府全域を視野に入れ、大阪府の予算も限られているなかで、
特にアートマーケットに繋げることは非常に難しい。
なんて嘆いたところで何も前進しないので来年度は大阪府が大きな(かな)
エンジンを積んだプロジェクトをスタートさせる予定です。
後は乗り込むドライバーさえ気持ちを切らさなければ
意味のあるアートプロジェクトに変貌するはずです。
ぜひ、期待をしてあげてください。

大阪府では、障がいのある方々が創作した絵画等の作品を
「現代アート」として評価し、これをマーケットにつなげていくことにより、
アーティストとしての自立に向けたチャレンジを支援する取組みを実施しています。
その一環として、府内の障がいのある方々から作品を募集し、
現代アートの専門家による審査を行いました。
応募作品524点の中から選ばれた48点を一堂に集めた展覧会を開催いたしますので、
ぜひ、ご来場いただき、48名の現代アートの新星による、
型にはまらない自由な発想や、感性あふれる作品の魅力を体感してください。
なお、この公募展は、プロジェクトの趣旨にご賛同いただきました企業・団体からの
寄付・協力により実施しております。

期間
平成27年2月27日(金曜日)から3月8日(日曜日)まで
午前10時から午後6時まで(最終日は午後5時まで)

展示会場
梅田スカイビル40階 空中庭園展望台
(最寄駅:JR「大阪」駅、阪急電車・地下鉄御堂筋線「梅田」駅)
※空中庭園展望台への入場は有料です。
※障がい者手帳の提示で割引があります。

審査員
建畠 晢 氏(京都市立芸術大学学長)
秋元 雄史 氏(金沢21世紀美術館館長)
南嶌 宏 氏(女子美術大学教授)

問い合わせ先
大阪府 福祉部 障がい福祉室 自立支援課 社会参加支援グループ
〒540-8570 大阪市中央区大手前2丁目
電話     06-6944-9176
ファクシミリ 06-6942-7215
http://www.pref.osaka.lg.jp/jiritsushien/jiritsushien/art4show.html

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際感

今朝、SCOPE NEW YORK 2015用のリーフレットが完成しました。
間髪入れず、夕方のFedExでNYへ。
「クオリティの高い仕事をするためにはタイムスケジュールにも余裕をもって」
なんていいますが、この「際感」が醸し出すエクスタシーも捨てたもんではありません。
今日はキワキワの仕事が続きます。
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和田さんとデザイン

携帯が記憶しているアドレスに「この人に出会えてよかった、
ほんまよかった」と思える人はどれくらいいるだろうか。
一年経ち、二年経ち、五年も経てばすっかり顔と名前が合わなくなって、
アドレスを削除して、また新たなアドレスが埋まって。
でも、ずっとずっと携帯の記憶に収まってる人がいます。
それは「世の中、何かおかしくないか?」ってことに勇猛果敢に挑む人です。
その人は僕が敬愛する「NPO子どもデザイン教室」の和田です。
http://www.c0d0e.com/
もう、20年以上のお付き合いになりました。

僕が乃村工藝社を退社してインカーブを立ち上げた頃、
長年一緒にお仕事をしてきた和田さんも親と一緒に暮らせない
子どもたちの「学習支援・学資支援・養育支援」をする
「NPO子どもデザイン教室」をオープンされました。
和田さんの活動は浮ついたソーシャルデザインではありません。
覚悟を決めて「世の中、何かおかしくないか?」って問うてはります。

和田さん率いる子どもデザイン教室が2月19日㊍まで、
大阪梅田の阪急百貨店本店・9階 祝祭広場で行われる
「H2Oサンタ NPOフェスティバル」に出展してはります。
お近くにお越しの際はぜひ阪急百貨店へ。
また会場では、長期入院を送る子どもを笑顔で支援する
日本クリニクラウン協会、国境なき子どもたち、
元アフリカ子ども兵支援のテラ・ルネッサンス、病児保育のノーベルなど、
約20の社会貢献団体の活動内容もご紹介も。
志をもった人は、ほんまかっこええです。
http://www.hankyu-dept.co.jp/hkblog/saiji-service/EventShop2/00241663/?catCode=301011&subCode=302034
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インカーブの絶対的エース

今日、SCOPE(スコープ) NEW YORK 2015に出品するメイン作品が完成しました!!
アーティストは寺尾勝広です。
どうですか、この仁王立ちした腕組みスタイル姿。
タイトルは「ニューヨーク今と昔とアメリカ国旗」、サイズは1303×3880mmです。
描き終わった直後に感想をお伺いしたら「オバマ大統領にみてほしいなぁ〜」とのこと。
この自信、さすがインカーブの絶対的エースです。
3月6日からNYでお披露目です。
ヤンキーたちの度肝を抜いてくれ!!
http://scope-art.com/shows/new-york-2015/about/
20150214-059★

もう10年ほど前からでしょうか、老いること、死することへの関心
(納得といったほうが収まりはいいかもしれません)が高まってきました。
それは決してポジティブなものではありません。
かといってドロドロのネガティブなものでもありません。

建築家のミース・ファン・ドル・ローエは
「朽ちていくことで美しくなる材料を選択しなさい」と、著書で述べていました。
グラフィックデザイナーの原研哉は著書『Ex-formation皺』で
「ものは流れる時間の中で皺とともに存在し、その痛んでいくプロセスにこそ
デザインは向けられるべきである」と。

朽ちていくことや、痛んでいくことは案外どころか、とても美しいものです。
いまひび割れた器を金継ぎに出しています。
もう、20年ぐらい使っている日用品です。
作家と言われる高尚な方がつくったモノでも、高額なモノでもありません。ただのモノです。
でも、僕の小さな手にはとてもなじみます。
一旦、お浄土に還ったつもりが、またこの世に戻って来てくれます。
ひび割れた器も人も往相還相を繰り返しながら、美しくなれるんじゃないか……なんて考えています。
それが僕の老いること、死することの今日現在の収めかたです。
壊れた器が還ってきたら美しい姿を見てやってください。
その時は写真入りで。

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