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インカーブのスタッフ林智樹が「iTohen 昼の学校:
アトリエ インカーブの書籍出版に込めた、ちょっと小話」をさせていただきます。
林は最古参のスタッフ。
アーティストの日常生活から作品の管理、アウトプットまでを
オールラウンドにこなすインカーブの要です。
彼が語る「書籍に込められた物語」は僕が話よりずっと広がりがあるはず。
ぜひぜひ、お時間があえばお越しくださいませ。
『かっこいい福祉』(左右社)の対談も後半に差し掛かった頃。
村木厚子さんが「もっともっと外で話す機会を増やしなさいって
(瀬戸内)寂聴さんに」言われたそうです。
公のお金を使って行う事業だからこそ、外で話したり(講演)、
書いたり(本や論文)する必要がある、ということですね。
村木さんのNPO若草プロジェクトhttps://wakakusa.jp.net/でも
社会福祉法人のインカーブでも公のお金を使っています。
ゆえに「話す/書く」はお仕事の大切な一部です。
林智樹を筆頭に今年の後半は大学や小学校などで話したり、
書いたりすることが増えそうです。
大阪、横浜、鎌倉、金沢、京都。
私も含めたスタッフ全員野球でのぞみます!

■日時:2019年9月29日(日)16:00~ 約1.5時間ほどを予定
■会場:iTohen=大阪市北区本庄西2-14-18 富士ビル1F
■参加費:¥500(1ドリンク付)
■定員:30名
■聞き手:鯵坂兼充<iTohen>
■スピーカー:林智樹<アトリエ インカーブ>
アトリエ インカーブ チーフ。ギャラリー インカーブ|京都
(インカーブ専属のコマーシャルギャラリー)の立ち上げに携わり、
作品の管理や国内外のアートフェア業務を担当。
社会福祉士・学芸員の資格を有する。
http://itohen.info/news/2019/09/20/incurve20190929/

■書籍の紹介
○『共感を超える市場 つながりすぎない社会福祉とアート』
2017年9月、「ATELIER INCURVE in ART FAIRS 障がいのあるひとの創作と市場」と
題したシンポジウムを行いました。
本書はその講演録に加筆し、障がいのある人がクリエイティヴィティによって
社会的・ 経済的に自立へ向かう姿を描き出し、障がいのあるなしに関わらず、
人がその人らしくはたらく・生きる可能性を探ります。
東京大学大学院経済学研究科の松井彰彦教授は、市場は〈弱肉強食〉や〈競争〉の
イメージがある一方で〈自立〉を助ける場でもあると語ります。
本シンポジウムでは、松井教授に「市場の力」について基調講演をいただき、
アトリエ インカーブ代表の今中博之と「市場×福祉」をテーマに対談しました。
シンポジウム講演録に加え、作品を市場につなげるノウハウをまとめたヒント集も収録。
障がいのある人の創作活動を支える皆さまに、理論や想い、実践など
さまざまな角度から読んでいただきたい一冊です。

好きな人がいれば手を組めばいいし、嫌いな人なら手を切ればいい。
選択肢の多い市場では「差別をしない取引」が可能です。
つまり、市場の中には社会的に弱い人だから差別をするという行動規範は薄いのです。
ゆえに、しがらみも少ない。
だからこそ市場は、国を超えて人と人をつなげていくのです。
(今中博之「あとがき」より)
http://b-incurve.jp/online/online_kyokan.html

○『かっこいい福祉』 村木厚子・今中博之
「自力と他力、内閉と開放、市場と制度ーフクシの葛藤は生の葛藤だ。
二人のプロフェッショナルが繰り広げる、手に汗にぎる次世代福祉論!」
—熊谷晋一郎(東京大学先端科学技術センター教授、小児科医)

低賃金、重労働、人手不足……
福祉の仕事は他の業界に比べ、なぜ低く見られてしまうのか?厚生労働事務次官を務め、
現在は生きづらさを抱える少女・若い女性を支援する
若草プロジェクト代表呼びかけ人の村木厚子さん。
自らも100万人に一人の先天性障がいがあり、知的に障がいのあるアーティストが集う
アトリエインカーブを運営する今中博之。
「制度」と「現場」の両側からが、「かっこいい福祉」を実現するには
どうするべきかを縦横無尽に語り合います。
社会福祉に携わるすべての人へ、エールを送る一冊です。
http://b-incurve.jp/online/online_fukushi.html

ご予約はお電話=090-7550-8293(いとへん)

今日は「東京2020 NIPPON フェスティバル」の
「主催プログラム」のミィーティングでお江戸に向かいます。
主催プログラムは、4つに別れていて(A.大会に向けた祝祭感、
B.参加と交流、C.共生社会の実現に向けて、D.東北復興)、
2020年4月頃から9月頃にかけて実施する、東京2020大会の公式文化プログラムです。
その目的は、日本が誇る文化を国内外に強く発信すること。
共生社会の実現を目指して多様な人々の参加や交流を生み出すこと。
そして、文化・芸術活動を通して多くの人々が東京2020大会へ
参加できる機会をつくり、大会に向けて期待感を高めることです。
私が委員を仰せつかっている文化・教育委員会でも
文化プログラムの網を広げて「誰でも、何かに参加できる」コトやモノを考えています。
東京だけではなくみなさんの地元で開催される
プログラム(共催プログラム)もプランニングが進んでいます。
オリンピックもパラリンピックも生で見るのはハードルが高い。
でも、文化プログラムなら実践者として参加することも、生で見ること可能性は大です。
よろしければ、オリンピック・パラリンピックにご参加を!!
ご一緒できそうな文化プログラムがあればFB等でご報告します!!
https://tokyo2020.org/jp/special/festival/
https://tokyo2020.org/jp/organising-committee/structure/culture-education-commission/

絡んでくださって、ありがとう

インカーブの社会福祉的なことを村木厚子さん(津田塾・総合政策学部 客員教授)と
『かっこいい福祉』で語り。インカーブのデザイン的なことを
松井彰彦さん(東大・大学院経済学研究科 教授)と『共感を超える福祉』で書きました。
この2冊に福祉社会学・宗教社会学・都市社会学を研究テーマにする
白波瀬 達也さん(桃山学院大学 准教授)がコメントをつけていただきました。
乃村工藝社のデザイン部で17年。インカーブを作って17年。
これで、イーブン。
デザインと社会福祉を絡めたらインカーブが出来ました。
インカーブに絡んでくださった、みなさん、ありがとう。

場違いではありませんか?

『「安倍晋三」大研究』『同調圧力』『事実vs本能』、そして『かっこいい福祉』。
書店さん、平積みに感謝です。
ただ寄り合うハード系の本に囲まれ、村木厚子さんと私の笑い顔が場違いのような(笑)。
箸休め的な効果を狙って、かな。
ありがとうございます。

9月12日より全国書店店頭で
『共感を超える市場 つながりすぎない社会福祉とアート』が発売されます。
本書は「ビブリオ インカーブ*」から初となる読み物単行本です。
東京大学大学院経済学研究科の松井彰彦教授をお招きして
開催したシンポジウムを一冊にまとめました。
17年にわたって知的に障がいのあるアーティストたちの創作活動を支援してきた
アトリエ インカーブは、現代アートとして作品を発表・販売し、
彼ら/彼女らがアーティストとして独立することを目指してきました。
本書は2017年9月、「ATELIER INCURVE in ART FAIRS 障がいのあるひとの創作と市場」と
題したシンポジウムの講演録に加筆し、障がいのある人がクリエイティヴィティによって
社会的・経済的に自立へ向かう姿を描き出し、障がいのあるなしに関わらず、
人がその人らしくはたらく・生きる可能性を探りました。
東京大学大学院経済学研究科の松井彰彦教授は、
市場は〈弱肉強食〉や〈競争〉のイメージがある一方で〈自立〉を助ける場でもあると語ります。
本シンポジウムでは、松井教授に「市場の力」について基調講演をいただき、
私と「市場×福祉」をテーマに対談を行いました。
シンポジウム講演録に加え、作品を市場につなげるノウハウをまとめたヒント集も収録。
障がいのある人の創作活動を支える皆さまに、理論や想い、
実践などさまざまな角度から読んでいただきたい一冊です。
(*ビブリオ インカーブは、アトリエ インカーブのアーティストの画集や書籍、
DVD等を企画・発行する出版事業部です)

●ご購入はこちらから。
ビブリオインカーブ http://b-incurve.jp/online/online_kyokan.html
Amazon https://amazon.co.jp/dp/4802131607
(現在、Amazonでは予約受付中。9月11日発売です。)

◯好きな人がいれば手を組めばいいし、嫌いな人なら手を切ればいい。
選択肢の多い市場では「差別をしない取引」が可能です。
つまり、市場の中には社会的に弱い人だから差別をするという行動規範は薄いのです。
ゆえに、しがらみも少ない。だからこそ市場は、国を超えて人と人をつなげていくのです。
(今中博之「あとがき」より)

【目次】
まえがき「共感の先にあるもの」神谷梢

第一章 「共感の社会福祉を超えたアート市場へ」神谷梢
障がいとアートが市場に接続する/障がいを観点変更する/支援者・教育者としてのアーティスト/
アートと社会福祉の両輪をたずさえるスタッフ/閉じながら開く

第二章 講演「アトリエ インカーブの立点」今中博之
アトリエ インカーブの設立前夜/なぜ、障がい者の創作活動が注目されてきたのか/
障がい者の創作活動における国の動向/作品制作と日常生活が共存するアトリエ インカーブ/
アーティストと社会をつなぐスタッフ/アーティストと作品をどうアウトプットするか/
市場は作品を「価値化」する/民間の視点から社会福祉を見る/山高ければ、裾広し/
障がいを「くるりんぱ」する

第三章 基調講演「市場の力」松井彰彦
経済・経済学ってなに?/「経済学」とEconomicsの語源/高校までの経済学、
大学・大学院での経済学/市場は弱肉強食のジャングルか/市場に集まる人/市場とは/
自立した人は強い人か?

第四章 報告「国内外のアートフェア」林智樹・三宅優子
アートフェアってなに?/ニューヨーク「アート・オン・ペーパー」報告/
東京「アートフェア東京」報告/日常の制作からアートフェア出展に至るまで

第五章 対談「市場×福祉」松井彰彦・今中博之
市場の匿名性/自分で「フラッグ」を立てる/新しい公と民のコラボレーション/
市場との接続を図るために必要な仕掛け/コミットメント=信念

Q&A
作品を市場につなげるためのヒント集

あとがき「閉じながら〝ときどき〟開く」今中博之

【シンポジウム登壇者・著者】
松井彰彦(まつい・あきひこ)
経済学者/東京大学大学院経済学研究科教授。
専門はゲーム理論とそれを応用した社会的障害の分析。
2002年日経・経済図書文化賞(著書『慣習と規範の経済学』に対して)、
2006年日本学術振興会賞及び日本学士院学術奨励賞、2007年日本経済学会中原賞を受賞。
主な著作に『慣習と規範の経済学─ゲーム理論からのメッセージ』(東洋経済新報社)、
『市場の中の女の子─市場の経済学・文化の経済学』(PHP研究所)、
『不自由な経済』(日本経済新聞出版社)などがある。共著に『障害を問い直す』
(東洋経済新報社)などがある。

今中博之(いまなか・ひろし)
社会福祉法人 素王会 理事長/アトリエ インカーブ クリエイティブディレクター。
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会:文化・教育委員会委員等。
厚生労働省・文化庁: 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた
障害者の芸術文化振興に関する懇談会構成員等。
イマナカデザイン一級建築士事務所代表。
金沢美術工芸大学非常勤講師。
偽性アコンドロプラージア(先天性両下肢障がい)。
グッドデザイン賞など受賞歴多数。
主な著書に『社会を希望で満たす働きかた─ソーシャルデザインという仕事』(朝日新聞出版)、
『観点変更─なぜ、アトリエインカーブは生まれたか』(創元社)、
共著に『かっこいい福祉』(左右社)などがある。

神谷梢(かみたに・こずえ)
社会福祉法人 素王会 理事/アトリエ インカーブ チーフディレクター。
法人の設立に携わり、アーティストの日常生活と創作活動をサポートしながら
法人運営全般に従事している。
社会福祉士・学芸員・保育士資格を有する。
著書に『アトリエ インカーブ─現代アートの魔球』(創元社)がある。

林智樹(はやし・ともき)
アトリエ インカーブ チーフ。
ギャラリー インカーブ|京都(インカーブ専属のコマーシャルギャラリー)の立ち上げに携わり、
作品の管理や国内外のアートフェア業務を担当。
社会福祉士・学芸員の資格を有する。

三宅優子(みやけ・ゆうこ)
アトリエ インカーブ チーフ。
国内外のアートフェア出展申請・展示プラン作成・現場対応などの業務に携わる。
グラフィックデザインを担当。
社会福祉士・学芸員の資格を有する。

【書誌情報】
編著 アトリエ インカーブ
装幀 八木良治(有限会社 八木デザイン)
発行 ビブリオ インカーブ
発売 メディアパル
定価 本体2,000円+税
四六判並製/208ページ
2019年9月24日 第一刷発行
978-4-8021-3160-5 C0036

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