過去の記事 → 2022年04月

『なぜ「弱い」チームがうまくいくのか -守り・守られる働き方のすすめ-』
(晶文社)が全国発売されました。
娘のさくらが「パパのチームは弱っちいの?」と聞くので
「弱っちいよ」と答えたら「なんで、弱っちいのに20年も続いたの?」と。
「弱っちいから続いたんよ。強かったらチームなんて組まないで一人でやれるでしょ。
みんな弱っちいからチームを組んで仕事をしてねん」と返したら
「そうなんや」と納得(?)してくれました。
本書の構想段階で参考にさせていただいたのが過去の拙著のAmazonレビューです。
ご質問を反芻したり、同じ轍を踏んでなるものかと気を引き締めたり。
もし、お時間が許すならレビューを書いてください。
激辛はパンチが効きすぎるのでピリ辛で。
実名ではなく匿名でも。
これからのチームに生かしていきます!
https://www.amazon.co.jp/dp/4794973101

「弱い人が集まっても弱いチームになるだけだよ」と言われたことがあります
……本当にそうでしょうか?
私たちの一生は、子どもの頃の環境や経験だけで100%確定されると、
まことしやかにささやかれています。でも、私は違うと思うのです。
約2年ぶりに書いた『なぜ「弱い」チームがうまくいくのか -守り・守られる働き方のすすめ-』
(晶文社)は、我欲まみれのチームをつくるために書いたものではありません。
チーム内で優劣をつけ、順位を競って成り上がった人が勝者、なんてことも書いてありません。
イロやカタチをカッコよくまとめるノウハウは他書にゆずります。
あくまで「多様な人と多様なチーム」をつくり、
「依存」しあいっこする「ダイバーシティ」を実現するために書きました。
今日は、少しだけ「はじめに」を紹介させてください。といっても長文なのでお時間が許すときにでも。
「その先を読みたい……」と言ってくださる私と相性の良いひとは
お近くの本屋さん(4月27日頃に全国発売)かAmazonでご予約を(笑)。
厚かましくて、すみません。
https://www.amazon.co.jp/dp/4794973101

「自立できないと大人じゃない。なんて、子どもの頃から刷り込まれていませんか?
そもそも、1人で自立はできませんし、大人になることはできません。人間は弱いのです。
極論すれば、強い人は生き残れません。なぜって?それって不思議ですか?
でも、よく考えてみてください。
あなたは、強い人を助けようと思いますか?自ら危険を冒してまで助けに行くわけないですよね。
なんといっても、相手は強い人なんですから、自分でなんとかするでしょう。
きっと、あなたはそう思うはずです。ですから、弱くなくっちゃ生き残れないのです。
弱いからチームを組んで生き延びようとするわけです。」
————「序章では、縦糸となる、私が考えるソーシャルデザインのエッセンスを書きます。
私たちの一生は、子どもの頃の環境や経験だけで100%確定されると、
まことしやかにささやかれていますが、決してそうではありません。
私はその思い込みを否定します。
目的のために自発的に結びつき、協働しながらも、度が過ぎた干渉はしないギルド的チーム
(生活共同体)と公憤(正義感から湧きあがる公共のための怒り)があれば人生はいかようにも変わる。
それらを駆動させる最大のエンジンがソーシャルデザインというわけです。
第1章では、チームをつくる『弱い人』に注目します。
チームは、個人が有機的につながらなければ機能しません。
つながるには個に『弱さ』が欲しいのです。あなたが弱く矛盾した存在だから、
矛盾した社会で生き延びることができる。
そんな事実に納得していただこうと思います。
第2章は、『多様性』のあるチームづくりに必要なこと、またそれを接続させる手がかりを求めます。
私たちの脳は、大きすぎず小さすぎないメンバー数が気持ちいいようです。
くわえてメンバーの属性は、統一されずバラツキのあるほうがいい。
つながり過ぎると協働はできませんから。
能力のバラついたメンバーに依存することを本書では『自立』と名付けました。
第3章では、うまくいかないチームを再浮上させるチーム論を述べます。
そのポイントは、衝突するものや矛盾するものをチームの『中心』に置くことです。
理性や知性、分別でそれを排除するチームは、いずれ壊れます。
コミュニケーション下手な一匹狼も大切な戦力なのです。
一方で、チーム内で衝突し矛盾するあなたを誰もが助けなければならないというのは言い過ぎです。
助けたいと思ったら助けたらいいし、できない事情があるなら無理しなくてもいい。
誰もがいつでもタフなわけではありません。
第4章は、リーダーにとって大事なことを考えます。
今起こっている状況に合わせて、今この場でどう感じるか。
直感を大切にする柔軟性があれば、リーダーに『天性の能力』は必要ないことをお伝えします。
傲慢だし、嘘をつくし、怒るし、天性の能力がない私がリーダーになれるのですから、
きっと説得力があるはずです。
第5章では、バラつきを是とする共生社会(つまり、多様性のある社会)で
リーダーとメンバーが為なすべきことを書きました。
リーダーは、仕事の価値観や守るべき道徳観を示す人。
メンバーはリーダーと同じ価値観や道徳観をもてる人です。両者が組めば大概のことは為せます。
為せないのは組み合わせが悪いからです。時折はさむコラムでは、
ソーシャルデザインの原点をつくったデザイナーや経済学者、
チームを思想的に支える宗教(仏教)をピックアップしたいと思います。」

チームのこと、弱さのこと、リーダーのことを200頁ほど書きました。
ご笑覧いただければ嬉しいです。

約2年ぶりに本を書きました!
『なぜ「弱い」チームがうまくいくのか–守り・守られる働き方のすすめ–』
(晶文社)の先行予約がAmazonでスタートしています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4794973101
拙著で伝えたかったことは、
弱い人は、チームを組んでお互いを守りあうので長く生存できるけど、
強い人を守る人はいない、という残酷な事実です。
一方で、弱い人を真ん中に置けばチームも個人も生きながらえるという希望も見つけました。
私は、企業のインハウスデザイナーやオリンピック・パラリンピックの組織委員会の委員、
社会福祉法人の運営者、アトリエ インカーブのソーシャルデザイナー、
時には大学の教員として様々なチームに参加してきました。
チーム規模も私の立場もまちまちです。
ややこしい人間関係から逃れるコツや仕事の踏ん張りどころも年相応に学んだように思います。
先行予約のご紹介で書きすぎると発売日に書くネタがなくなりそうなのでこのあたりで。
今月の下旬には全国発売です。

ART@DAIMARU

昨年に引き続き、大丸京都店で開催される
「ART@DAIMARU」にギャラリーインカーブ|京都が出展します。
今回の出品アーティストは新木友行と阪本剛史です。国内外のアートフェアに参加し、
コレクターたちから愛され続ける彼らのよりすぐりの作品をご購入いただける機会です。
お近くにお越しの際にはぜひお立ち寄りくださいませ。
「ART@DAIMARU」は、『ARTで世界を、カラフルに。
ARTで世界に、微笑みを。』をテーマに、大丸京都店全館をあげてアートの魅力を発信する祭典です。
ギャラリー インカーブ|京都は、4月14日(木)〜18日(月)までの5日間、
6階イベントホールで開催される展示販売会に出展します。
今展では昨今の社会状況を鑑み、スタッフは会場に常駐しておりません。
______________________
【企画名】
ART@DAIMARU
https://www.daimaru.co.jp/…/art_at…/exhibition.html
【ギャラリー インカーブ|京都の展示会期】
2022年 4月 14日(木)10:00 – 19:00
15日(金)10:00 – 19:00
16日(土)10:00 – 19:00
17日(日)10:00 – 19:00
18日(月)10:00 – 17:00
※最終日は17:00閉場
【会場】
大丸京都店6階イベントホール
アクセス方法は大丸京都店WEBサイトをご確認ください
https://www.daimaru.co.jp/kyoto/access.html
【入場料】
無料
現在、アーティストとその作品の魅力に迫る特設サイトを公開中です。
是非、展示と合わせてお楽しみください。
【新木友行 / Tomoyuki Shinki 】
http://g-incurve.jp/aft2022_shinki.html
【阪本剛史 / Takeshi Sakamoto】
http://g-incurve.jp/aft2022_sakamoto.html

識者が読むSGI提言

池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長の
SGI提言(第40回、2022年1月26日発表)にコメントさせていただく機縁をいただきました。
会長が提言された7つのうち私は「障がいのある子どもの学ぶ権利」と「教育変革」を担当しました。
少し原稿を引きます。
「仏教の教えでは、相手の苦しみを理解することを”同苦”や””共苦”と表現します。
その精神性は大切ですが、実際には、
相手が立っているところと全く同じ地点に立つことはできないのです。
ならば、私たちができることは、
同じ”地点”ではなく、相手と同じ”地平”に立つことではないでしょうか。
(中略)遠く離れていたとしても相手と同じ地平に立ち続ける。
それは、完全に理解することはできないとするある種の諦観でもあり、
一方で、それでもなお他者に思いを馳せていくという、まさに宗教の領域です」。
他者を共感することもままならないのに、
同苦や共苦はもっとままならない、というのが私の感想です。
ゆえに「宗教的視点から見つめる障がい者教育の在り方」が大事だと思うのです。
そろそろAmazonでもKindle版以外に雑誌版も登場します。よろしければ、ご笑覧ください。
その他の識者の論考もぜひ!
『第三文明』2022年5月号【特集】〈識者が読むSGI提言〉
プラネタリーヘルスに貢献する大学を目指して 河野茂
/今こそ求められる「民間外交」の担い手 酒井吉廣
/宗教的視点から見つめる障がい者教育の在り方 今中博之。

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