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彼に出会ったのは、10年前の金沢美術工芸大学でした。
その時、彼は18歳。
その後もご縁が切れることはありませんでした。
10年たって、インカーブの門を叩いてくれました。
じっくり煮込んだ不思議なご縁です。
大切にたいせつに育てていきたいと思います。
来春の本採用まで踏ん張れ!石川雄太!
明日、彼と金美に戻ります。
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金沢美術工芸大学で講演

明日29日、金沢美術工芸大学で講演を行います。
先日、報告させていただきましたが、
今回の金美講演は、東京芸術大学講演から始まった巡回公演です。
(詳しくは10月17日付けのFBをご覧下さい)
テーマは東京芸大と同様「アール・ブリュットに抗う、わけ-社会福祉の観点から-」です。
私たちが知らずしらず使う言葉や態度には、鋭利な刃が潜んでいることがあります。
「悪気はなかった」と済ます発信者と、「悪気でズタズタ」にされる受信者。
スティグマ(烙印)を押したほうと、押されたほう。どちらにしてもヤッカイなことです。
そんなことを話そうと思います。
別日に、美術研究者の方々が、私と違った観点で講演をされると思います。
ぜひ、聴き比べてください。
アートやデザインだけに関係する話しではありません。
人としての「そもそも」のお話です。ぜひ、金美の学生君、お集まりください。
ps一緒に金美OBの石川雄太を帯同させます。そのこころは、後ほど。
第2回講演会(今中氏)2

早朝、バースディパーティ

昼からは打合せなどでスタッフがバラバラになるので、丸岡の早朝バースデーパーティーをしました。
アーティストが来るまでのほんの短い時間しかありません…ホールのケーキを切ってる時間も、
珈琲をいれてる時間もないので、小さなケーキにロウソク一本を立ててお祝いをしました。
たった10分間のパーティーでしたが、やっぱり「おめでとう」って言える関係っていいもんです。
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11月の『アトリエ インカーブ Jr.』体験会のお誘いです。
知的に障がいのあるアーティストが絵を描いたり、立体を作ったり、
指導されることなく、管理されることなく、時間にしばられることなく「作品」をつくる。
そんな環境をアトリエ インカーブ同様『アトリエ インカーブ Jr.』でも作りたいと思っています。
11月は小学生と中学生・高校生を分けたり、一緒にしたり、いろんなグループ構成で取組みます。
この体験会は『アトリエ インカーブ Jr.』をスタートさせる前段階として皆さまに「おためし」いただくものです。
ぜひ、ご参加いただき、お子さまやご家族からのご意見・ご要望をお聞かせください。
『アトリエ インカーブ Jr.』(放課後等ディサービス)は来春スタートを目指しています。
(この体験会はお子さまとご家族・スタッフが初めて顔をあわせる場です。
心おもむくままにものづくりを楽しむ環境を守るため、
お子さまとご家族以外のご見学はご遠慮いただいております。)

[11月の体験会情報]
◎日時
2015年11月19日(木)15:30-17:30 (対象:全学年)
2015年11月20日(金)15:30-17:30 (対象:全学年)
2015年11月21日(土)①10:00-12:00 (対象:全学年) ②13:30-15:30 (対象:小学生)
2015年11月28日(土)①13:00-15:00 (対象:中高生) ②15:30-17:30 (対象:小学生)
(12月も体験会を行う予定です。ご希望の方はご相談ください。)

◎場所
アトリエ インカーブ内
(大阪市平野区瓜破南1-1-18)
◎定員
各日10名(予約制のため定員になりしだい募集締切)
*活動時間には準備・片付けの時間を含みます
*時間内にアトリエ インカーブの説明を30分ほど行います
◎対象
知的障がいのある小学生~高校生(2016年4月時点)
受給者証は不要です(「アトリエ インカーブ Jr.」は、放課後等デイサービス事業として行います)
◎送迎
ご家庭での送迎をお願いします
(3台ほどの駐車スペースがございます)
◎費用
1日500円(画材をご用意します)
◎服装
汚れてもいい服装でお越しください

– – –

なお、12月にも体験会を予定していますが、
2016年春OPEN予定の放課後等デイサービスの登録者が定員に達した場合は、
体験会を実施いたしませんのでご了承くださいませ(12月の体験会についてはお問い合わせくださいませ)。
添付画像に掲載している写真は生活介護事業所アトリエ インカーブの活動風景です。

– – –

[お問い合わせ]
電話受付:火曜 – 金曜 10:00 – 17:00
担当:社会福祉法人 素王会 アトリエ インカーブ左海(さかい)・中村
大阪市平野区瓜破南1-1-18 Fax:06-6707-0175
メール  : info@incurve.jp  ウェブ:http://incurve.jp
facebook:https://www.facebook.com/incurve.jp
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東京芸術大学と金沢美術工芸大学、
そして愛知県立芸術大学、沖縄県立芸術大学で講演会を行います。
この講演会は私の小さなちいさな長年の思いを東京芸術大学の本郷教授と
金沢美術工芸大学の寺井教授が実現してくださったものです。
昨年に引き続き今年も開催されることになりました。
講演のポイント2点。
「障がいのあるアーティストの芸術を如何に支援するのか」と
「そのアーティストと同伴する芸術家を如何に育てるのか」です。
今年度は「この業界(アート×障がい者)」を席巻する
「アール・ブリュット」についてのディベート形式で展開されます。
アトリエインカーブは相変わらず「アール・ブリュットに抗う」立ち位置。
そして、反対の立ち位置(もしくは中庸な立ち位置)に1名〜2名の美術研究者を招いて
対論を行うというものです。
五輪エンブレム委員会でも感じることですが、
それぞれの立ち位置が明確なことはとても大切だと思っています。
ブレないことで賛同も非難もいただきますが、そのほうがいいように思います。
みんなで暮らしている以上「私はこう思い、こう考えます」って声にあげなくては、
そもそも、私は誰なのか、あたなは誰なのか、わかりません。
わからない相手とは握手することも、逃げ出すこともできません。
だから、その相手が恐くなるんだと思います。

インカーブは社会福祉法人を母体とする事業所です。
営利目的の事業所でも、民間のギャラリーでもありません。
かつ、スタッフは彼らの同伴者であり、制作者です。
物書きでも、研究者ではありません。
当然、論文を書く為に彼らを獲物として見ることもありません。
インカーブは彼らの福祉を担っている団体です。
そこがディベートする時のキモです。
立ち位置の違いで、思考も言葉も大違い。
こちらが主張する正義は相手にとって、愚かもしれません。
他方、相手の正義はこちらにとって妥協できない代物になる可能性もあります。
「アート×障がい者」の分野で、最も大切なことは彼らと同伴するスタッフのスキルです。
そのスキルはアートをみる眼力が長けている、だけでは、まったく不十分です。
つまり有名ギャラリストや敏腕学芸員がこん分野で意味のある人材になり得る、とは断言できません。
先述しましたが、この講演会は1.「障がいのるアーティストの芸術を如何に支援するのか」、
2.「そのアーティストと同伴する芸術家を如何に育てるのか」のとば口を見つけることです。
ぜひ、多くの学生君達の参加をしていただきたい。
そして、彼らの同伴者となっていただきたい、そう願っています。

東京芸術大学を皮切りに、金沢美術工芸大学、沖縄県立芸術大学、
来年の愛知県立芸術大学まで長期ロードが続きます。
(沖縄は以前から予定していたjobがブッキングしたのでスタッフの林智樹が遠征してくれます)。
まずは近日中開催の東京芸術大学の日時・会場をお知らせします。

◉東京芸術大学
日時:10月20日(火)、18時10分〜20時00分
会場:東京芸術大学 中央棟第5講義室
◉講演テーマ
「アール・ブリュットに抗う、わけ」-社会福祉の観点から-
(すべての講演は上記のテーマで行う予定です)

なお、この講演会を含む事業は東京芸術大学と金沢美術工芸大学が
「文化庁・次代の文化を創造する新進芸術家育成事業『障害者の芸術活動を支援する
新進芸術家育成事業とその育成を芸術系大学において行う基盤整備のための調査事業』」の採択を受け、
推進しているものです。アトリエインカーブは「協力」と言う立場で参画しています。
また、基本的に講演に参加していただけるのは該当する大学の学部生と院生です。
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