皆々様、今年もインカーブを好きでいてくれて本当にありがとうございました。
なんとか大難が小難で終わりました。
それでは、また2023年にお会いしましょう~良いお年をお迎えくださいませ。
過去の記事 → 2022年12月
間違いなく今年最高の展覧会”もの派”の「李禹煥」(兵庫県立美術館)。
図録にも会場の解説にも書かれていませんが(小乗ではなく)大乗仏教が空間化されていました。
白いキャンバスと石の間には見えない縁の糸。
壁から黒皮の鉄板が滑り落ちる無常感。
一筆ごとの筆致と空白。
饒舌すぎるアートは嘘くさいですが、李の作品は嘘がない。
スカッとした年末を迎えています。
https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_2212/
今年も1000名強のみなさん
(企業人、起業家、一般市民、大学生、高校生etc)に
講演でお目にかかることができました。
締めは、桃山学院大学社会学部ソーシャルデザイン学科の
「ソーシャルデザイン特講」を受講した約50名。
拙著『社会を希望で満たす働きかた−ソーシャルデザインという仕事−』を
課題本として、社会の矛盾や差別を解体するには、
タブー視されがちな「怒り」の感情を忘れないでほしい、とお話ししました
(ソーシャルデザインにはこんな「逆張り」の思い入れが必要だと思っています)。
授業の後半では、「あなたのソーシャルデザイン(社会性のある企て)とは?」を
テーマに受講生からアイデアを募り、ディスカッションを実施。
アイデアが生まれたきっかけを紐解きながら、
受講生が感じる社会的課題について意見を交わしました。
ソーシャルデザインは社会福祉とデザインの掛け合わせです。
学ぶことは倍ありますが、楽しさは倍以上あります。
ぜひ、深掘りしてみてくださいね。
今年はこれで終わり!
お付き合いいただいたみなさん、お疲れ様でした!
感謝、感謝です。
”見た”だけで完全にスルーでしたが。
中学校の頃、家計が苦しい親を説き伏せて初めて買ってもらった月刊誌は『アイデア』です。
サブタイトルは確か「世界のグラフィックデザイン」(今もそうかな)だったと思います。
それに『家庭画報』。キューピーの広告を切り抜きして集めていました。
そんな私がスルーしていた『美術手帖』のWEB版「OIL by 美術手帖」の
レコメンド記事でギャラリー インカーブ|京都が紹介されました。
(WATOWA GALLERY / THE BOX TOKYO)に出品した新木友行、寺尾勝広をはじめ
阪本剛史、塚本和行、内野真行、林健太郎の作品が掲載されています。
また、この機会に出品作家6名の作品が「OIL by 美術手帖」にて
お求めいただけるようになりました。
また、作品の「額装イメージ」も新たに追加しました。
ぜひスルーせずにご覧くださいませ。
先日、箕面市が主催する
「みんなで考える障害者福祉啓発講座」でお話をしました。
お客様は、箕面市の福祉行政や文化行政の方々や
障がいのあるお子様をお持ちの親御さまです。
箕面市からいただいたテーマは
『アトリエ インカーブ物語:アートと福祉で社会を動かす』。
アトリエ インカーブの成り立ちから障がいのある人の
文化芸術活動の法整備まで幅広い内容をお伝えしました。
「障害者文化芸術推進法」においては、
地方公共団体の努力義務とされる計画の策定についてご説明し、
箕面市での取り組みが促進されるよう呼びかけました。
ただ、残念ながら全国の市町村の計画策定率は2.2%と低調。
箕面市も策定未です。
ところで、私が初めて行なった100%障がい者福祉の講演では、
「あんたらは自分たち(スタッフ)の自己満足でアート活動みたいなものを
やってるだけやないか!知的障がい者を食い物にするな!」と
同業で大ベテランの福祉事業者から罵声を浴びせられました。
お一人が声を上げると次々と大声で誹謗中傷の嵐でした。
あれから月日が経ち障がいのある方々の文化芸術活動は
「人権」の域まで達しました(推進法の基本理念)。
でも、箕面市の講演会では推進法をご存知の方は(ほぼ)いません。
福祉行政や文化行政を推進し、かつ、大阪市を上回る財政力のある自治体職員でさえ、
2018年に施行されたされた法律自体をご存じではない。
とても残念なことですがこれが現実です。
明日は、その推進法の改正委員会です。
なぜ、推進法は認知されないのか?自治体の努力不足か?わたしはそうは思いません。
推進法の予算措置が、交付税算定基礎に入っているのか?
もしくは補助金制度があるのか?その制度に偏りはないのか?
明日、厚労省と文化庁に確認したいと思います。
自治体も霞を食べて仕事ができるわけではありませんから。