過去の記事 → 2016年11月

3人共通の違和感と乗り込む船

俳優の東ちづるさんと日本財団の竹村利道さんがインカーブに来られました。
オフィシャルなことからプライベートなことまで、たくさんのお話をしました。
夜会を含めると、なんと計7時間!仕事話だけならこんなに時間はかかりません。
3人が共通する「違和感」があったので、話し続けました。
具体的違和感は「障がい者の芸術表現をカテゴライズする」
政治体制(国・地方公共団体)であり、福祉事業者・美術研究者の
「偏った思想と運動と組織」です。
3人の帰結は、偏った思想と運動と組織に「対抗」するのではなく
「対話」できる存在をつくること。
そして、3人がそれぞれ所属する2020年オリパラ組織委員会や
厚労省&文化庁の懇談会・東京都のアール・ブリュット委員会・省庁の
様々な会議・加えてシンポ等で意見を表明することです。
2人から同様の意見を表明したいと人は「たくさんいる」とお伺いしました。
そんな人は偏った組織の中にも実はいる、とも。
また、厚労省や文化庁の職員から私に「たくさんいる」と連絡がはいります。
先日の京都と横浜で行われた「障害者の表現芸術を考える」国際シンポでも
米国から「和製(つまりガラパゴス化された)アール・ブリュット」は
嘲笑されていました。
2020年にむけ、日本の文化と福祉が試されています。
インクルーシブな評価(障がい者の表現を囲い込むのではなく、
普通に、あたりまえに世に問うこと)を示す必要があります。
いま「偏った思想と運動と組織」に「対話」できる組織を早急に
つくらなければならないと感じています。
対話するためのコンテンツを作るには、「見慣れた人」で
「福祉や芸術(平面)分野の人」だけでは難しいでしょう。
それでは「偏った思想と運動と組織」が対話してくれそうにありませし、
「対決」することになりかねません。
そこで、「見慣れない人」を中心に隣接領域(例えば医学や科学・政治学
・経済学などの学問部門と広告・演劇・デザインなど実部門)から
「障がい者の芸術表現」を考え、言葉として紡いでいく必要があると考えます。
ポイントは「対決」ではなく「対話」です。
「対話」しても無理なら?その時に考えましょう。
まずは来年早々に東さんと竹村さんを交え「対話」できる船の設計図を描きます。
その船はインカーブのものでも、お2人の私利私欲のものでもありません。
悔いを残したまま2020年を迎えないようにザ・クサノネ的運動を
興していきたいと思います。
設計図がUPしたらご報告します。
そして船が完成したら、ぜひ乗り込んでください!
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若旦那が年男

今日は、金沢美術工芸大学の講演を終えた、若旦那・林智樹の36回目の誕生日です。
「智って漢字は仏教でいう仏様の智慧ってことやで」って話したら、ご満悦でした。
イケメンな年男。
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金沢美術工芸大学と東京藝術大学の連携事業
「文化庁 平成28年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」の一環として、
スタッフの林智樹が「寺尾勝広という作家-アトリエ インカーブ所属-」と題した講演を行いました。
アーティストを中心にインカーブの活動を紹介させていただき、
後半には、金沢美大卒業生でもあるスタッフ石川雄太より、
自身の経験を元にインカーブに所属してどのような思いを巡らせているかをお話させていただきました。
大阪と金沢。
遠くは離れた場所ですがインカーブが誕生すると同時に深いご縁をいただきました。
視覚デザインや彫刻の卒業生がインカーブのスタッフとなって頑張ってくれています。
福祉を福祉の外縁で話し、考える大切さを年々感じます。
そして、話し、考えるスタッフの成長も感じます。
アートもデザインも福祉も、とどのつまり「人」ですね。
はやし、いしかわ、ありがとう〜
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ザワザワも一転

今朝の津波の情報で心がザワザワし通しでした。
2011年のフラッシュバックで浮き足立つアーティストも現れました。
昼過ぎ、カメラマンの新田さんとゆかりさんご夫妻がインカーブ着。
ザワザワも一転、明るいインカーブに戻りました。
笑える時間も、笑える仲間も宝物です。
ありがとう。
また、すぐに会いに行きます。
次回は東京で!
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「色彩の泉」

湯元光男の初の個展「色彩の泉」オープンしました。
キキスミスがコレクションに加え、
国内の美術館やアートフェアにも出品する湯元ですが、個展は今回が初めて。
京都にお越しのさいは、ぜひお立ち寄りください!
開廊日は、「土曜日のみ」です。お間違えのないように。
【展覧会名】
色彩の泉
http://g-incurve.jp/exhibitions/ex_161105gi_yumoto.html
【会  期】
2016年11月5日(土)ー 11月26日(土)
土曜のみ開廊 12:00 ー 19:00
【会  場】
ギャラリー インカーブ|京都
http://g-incurve.jp/
〒604-8824 京都市中京区壬生高樋町60-18
【入 場 料】
無料
【アーティスト プロフィール】
湯元光男 http://g-incurve.jp/artists/yumoto.html
1978年生まれ。主な展覧会:銀座三越ギャラリー(東京・2012)、
東京オペラシティアートギャラリー(東京・2012)、
セルフリッジ(ロンドン・2011)、浜松市美術館(静岡・2010)、
高梁市成羽美術館(岡山・2009)、サントリーミュージアム[天保山]
(大阪・2008)
【ゲストキュレーター プロフィール】
八木 良治 Yoshiharu Yagi
1963年生まれ。有限会社八木デザイン代表。デザイナー、
アートディレクター。2011年、GALLERY NYH開設。
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