お友達の行政職員のみなさん、気を悪くされないでくださいね。
少し意地悪なことを書かせてください。
2014年1月11日に、りそな銀行大阪本社講堂で開催されたシンポジウム
「アート市場への挑戦 障がい者の芸術表現の可能性」に参加されたみなさん、
どこか煮え切らない気持ちになりませんでしたか?疑問はもたれませんでしたか?
http://www.ur-plaza.osaka-cu.ac.jp/2014/02/20140111.html
このシンポは「障がいのあるアーティストたちをが描く作品を市場に繋げる」ことを目的としています。
そこで、みなさんはこんな疑問はもたれませんでしたか?
「あんたら5年もやっていて、ただ発表するだけ!?」
特にシンポに足を運んでいただいた多くのお客さまは感じたはずです。
「何が市場化やねん!何も進んでへんやんか!行政の取組みはほんまに遅いな、
民間やったら潰れとるで」って。
このFBでお友達になっていただいている
行政職員もおられますが、気を悪くされないでくださいね。
日頃、思うんです……2年〜3年で担当がコロコロ変わるような行政の人事
システムはそろそろ終わりにせなあきません。
お互い本気で仕事ができません、本気で議論できません。
よって5年もやっていて「ただ発表するだけ!?」になるとちがいますか。
当初、約束した通り、公募展で選ばれたアーティストたちを
市場に繋げる具体的な取組みを大阪府は実行しなくてはならないはずです。
毎年、公募展をすることが悪いとは思いません。
ただ、それだけでは約束が違います。
マジでやるなら、やりましょう。
でないと市場に向かうことを希望されて作品を送ってくださった
障がいのあるアーティストたちに嘘をつくとこになります。
何故、滋賀県でできて、大阪府でできないのか?
行政の長に理解がないのか、行政職員にやる気がないのか?
それとも手弁当で参加している委員のつき上げがゆるいのか?
そもそもアートの市場化は難しいです。
それでもコンテンツ(作品)の素晴らしさを信じるなら、方法はあります。
我々民間が出来ることは、民間がやります。
行政だからできることは行政がしてください。
マジでやるなら、やりましょう。
やらないのなら、
公募展も委員会も解散し実行力のある組織を再編すべきです。
でないとアーティストたちに嘘をつくことになります。

新木友行のスイスart geneveに次いで
寺尾勝広がサンフランシスコ「Jack Fischer Gallery」で
Charles Fahlenとの二人展「paralles」 を開催します。
2014年3月22日〜4月26日
http://www.jackfischergallery.com/
再開発が進みアート地区として発展しつつある、
サンフランシスコのポトレロ地区。
ニューヨークからこのポトレロ地区に昨年移転した
“Jack Fischer Gallery” は、雑誌monoマガジン Made IN U.S.A大特集でも
「いま、訪れるべきギャラリー」として紹介された注目のギャラリーです。
寺尾勝広はインカーブのアーティストの中でも
最も海外のアートパトロンが好むアーティストです。
小品よりも大きな作品が人気のようです。
壁の少ない日本家屋では必然的に小さな作品が求められます。
ですが、海外の邸宅の壁は大きく、ひろい。
ゆえにに海外では大きな作品が好まれるようです。
また海外のアートフェアにいって感じることは
作品を購入する層が若いということ。
大学生でも気軽に5万、10万の作品を買います。
アートに対する感度の違い。はたまた、所有欲の違い。
いや、住宅環境の違いかも。
いずれにしても寺尾勝広の今年はサンフランシスコからはじまります。


2014年1月30日〜2月2日にスイス・ジュネーブで
現代アートとデザインのフェア「art geneve」が開催されました。
新木友行の作品が出品され高評価を得ました。


大きな作費ン1点、小さな作品2点が販売されました。
購入していただいたのは以前パリで新木作品を購入いただいたアートパトロンさん。
http://artgeneve.ch/en/
来月開催される日本最大の市場・「アートフェア東京」と比べると
art geneveの来場者数は1/4程度、約12,000人。
ただ現地のキュレーター曰く「現代美術の美術館や財団の
キュレーターもいい反応を示していたので、新木作品の現代美術としての展開に
可能性があると手応えを感じた」とのこと。
フラットな土俵で新木の作品が評価されることを嬉しく思うと同時に、
新木は「高い山になる人」なんやと思います。
インカーブを巣立つ日も近いような気がします。
作品を愛でることで満足しがちな日本人、と。
作品を手元に置くことで満足しがちな海外のコレクター。
どちらが、どうのとはいえませんが……アーティストたちの
生活(泣く、笑う、怒る、食う、病む)を共にしている
アトリエインカーブは後者を求める必要も時としてあります。
ただ乱暴に「作品が売れればいい!」では福祉×アートの領域の仕事としては失格です。
「みてもらうだけでいい!」でも福祉×アートの領域の仕事としては消極的すぎます。
安心安全な生活を守りきることが第一義です。
何故ならアトリエインカーブは
どこまでいっても社会福祉事業だからです。
そのうえで、何故、作品を愛でる展覧会をするのか?
何故、作品の販売を行うのか?
そんなことを福祉×アートの領域で生業を得ている我々が
覚悟をもって言葉にする必要があります。
その言葉をアーティストにも、お母ちゃんにも、
厚労省にも文科省にも地方行政にも届ける必要があります。
「私は社会福祉関係だから、芸術やデザインは門外漢。
わ・か・り・ま・せ・ん」ではアーティストの黒子としては役不足です。
作品が売れることでナーバスになるアーティスト。
展覧会をすることでモチベーションが上がる方もいれば、
次回の展覧会に出品できないのではないかと病むアーティストもいます。
そんな人間の苦と欲を丸抱えすることが福祉×アートの仕事です。
一時だけ参加する美術館の学芸員や
アーティストを抱えず展覧会の企画だけを行っている福祉団体が理解できるものではありません。
「海外の展覧会に出た!販売できた!有名人が来てくれた!」などの喜びは長続きしません。
必ず残酷な見返りがあることを我々黒子はキモに命じるべきだと思っています。
「負の歴史を辿ることが私の美術」です。
そんなお話から南嶌さんの講演が始まった。
今月の初め大阪に大寒波が来た8日の土曜日でした。
南嶌さんと初めてあったのはインカーブが誕生して2年目。
プロレス好きで、型破りで、男前で、吉本新喜劇の大ファン。
でも、どことなく儚げな目をされます。
怒りにみちた目もされます。
ヒロシマ・アウシュビッツ・ハンセン病、
そして東日本大震災から、彼の美術は始まり、今があります。
彼は問います。
「失われた尊厳にアートは何ができるのか?」
「アーティストは描きたい対象と刺し違えることはできるのか?」
彼はアーティストに「描く覚悟」を要求します。
その覚悟を「評論する覚悟」を彼は持っています。
上っ面ではない、大きな者に巻かれない、そんな覚悟をもてよ。
復習ではなく希望を与える人になれよ。
なんて言ってくださってるように聞こえました。
南嶌さんは男前です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E5%B6%8C%E5%AE%8F

昨日、神戸から友人が
イチローモデルの公式バットを持って遊びにきてくれました。
重心が先端にあり操るが難しいようで生産が中止されているとか。
全国に3本しかないようです。そのうちの1本を持ってきてくれました。
もう肩の間接が痛くて振ることはできませんが
見ているだけで幸せです。
今回もらったバット、昔もらったグローブ。
ありがとう、新川くん。大切にします。
やっぱり、野球はいいな、ほんと、いい。
理屈ぬきで、いい。
