雨の降る中、山を越え越え、初めて奈良県の宇陀市へ。
予約制度がなく、お客様の属性もわからないため、不安に感じていましたが、
大昔、乃村工藝社のお仕事でお世話になった天理教の幹部の方や、
拙著を抱え遠く神戸から来てくださった建築家、
本講演を熱心に誘ってくださった方々が熱心に耳を傾けてくださいました。
ただ、宇陀市の人口減少や社会福祉が状況がもっと肌感としてわかっていたら、
違ったテーマ設定や物言いができたかも、と少々悔いが残ったのも事実。
何かお役に立てただろうか……。
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先週、木枯らし1号に吹かれながら、
金沢美術工芸大学で22年目を迎える講義を行いました。
この授業では全専攻の2年生を対象として、「ソーシャルデザイン」の歴史や実践、
さらにその延長線上にある「社会福祉」についてお話ししました。
少し深掘りして、アートとデザインの境界やそれぞれの役割を
建築家ル・コルビジェと郵便配達員フェルディナン・シュヴァルの建築物を
比較しながら考察したり、「デザインの役割はスーパーマーケットに辿り着く」という
ブルーノ・ムナーリの言葉を紹介したり。
デザインや美術の学生と話をすると、いつも以上にエネルギーが湧いてきます。
講義終わりにユニバーサルデザインを学ぶ学生が質問(感想)に来てくれました。
目の奥がキラキラしてて、綺麗だった。
今年も行けてよかった。でも、寒かった。
今年初めて、不特定の方々とお話しさせていただく機会を頂戴しました。
お誘いいただいたのは奈良県宇陀市の行政職員と地域の社会福祉関係の方々です。
ただ、私は、一度も宇陀市にお邪魔したことがなく、
市の人口減少問題や地域の社会福祉の状況がわかりません。
門外漢のような私が行って参考になるようなお話ができるのだろうか……対象が不特定ゆえに、
何に興味をもっていただけるのか……と夏ぐらいからずっと悩んでいます。
そんな私でも、ぜひ、とお声がけいただいたので、お言葉に甘えて今週16日(土)に行ってきます。
講演テーマは、「アート×福祉」に「地域」の視点を少々。
お近くにお住まいの方は、ぜひ。
お問い合わせは、宇陀市役所の介護福祉課(0745-82-3675)までお願いいたします。https://www.city.uda.nara.jp/
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⚫︎講演テーマ:
「社会を希望で満たす働き方 – ソーシャルデザインという仕事 – 」
アート×福祉、そして地域
⚫︎11月16日(土)13:30 – 15:30(後半30分は質疑応答)
宇陀市役所4階 大会議室
(奈良県宇陀市榛原下井足17番地の3)
*参加費無料
*お申し込み不要
*手話通訳あり
先日、めずらしく職員研修会にお邪魔しました。
お相手は、社会福祉連携推進法人リゾムウェルに勤める10名の若きリーダーたちです。
お誘いいただいたのは、インカーブが誕生した22年前からご縁が深い油谷さん。
どうせなら、ということで油谷さんと私とリーダーが車座になり3時間ほど漫談をしました。
「部下育成を行う上でのマネジメント」や「仕事に対するモチベーションの維持・向上」、
「スタッフ同士の人間関係の構築」など話がつきません。
チームの大小に関わりなく、メンバーを慮るリーダーたちの気持ちは同じようです。
選ばれたがゆえに、苦しいことをいっぱい引き受けて、それでも前進していこう!って
彼女や彼に「無理せんと、ながくリーダーでいてください」と声をかけて研修会を終わりました。
「INCURVE THINK ANEW」を商標登録しました。
22年親しんだアトリエ インカーブから
インカーブにするのはどうか?と、スタッフに尋ねたのは2年ほど前。
ああでもないこうでもないと唸りながら申請にこぎつけたのは1年前。
ブランディングは、攻め道具に使われたり、思われたりすることがママありますが、
今回の商標登録「INCURVE THINK ANEW」は、ながくインカーブを守るための道具です。
道具が錆びつかないように手入れを怠らず、次代につなげていこうと思います。
ちなみに「THINK ANEW」は拙著『観点変更』の意訳です。
「改めて考え直してみよう」程度の意味で10年以上使っているのですが、
ようやく馴染んできたように思います。
自分の言葉でも、本気で腑に落ちるのは時間がかかるものです。
改めて「アトリエ インカーブからインカーブにするのはどうか?」に
ご意見をいただいた先輩、後輩。インカーブのスタッフ、そして家族。
ありがとうございました。