INCURVE POP UP @ 京都岡崎 蔦屋書店

京都岡崎 蔦屋書店アートコーナーにインカーブの新しいグッズが並びます。
大阪・東京のPOP UPでも人気の4つのアイテムが、今回ついに京都に初登場。
同時期にインカーブのギャラリーにて開催中の
展覧会「INCURVE ALLSTARS 2025」とあわせて、ぜひお立ち寄りください。

INCURVE POP UP @ 京都岡崎 蔦屋書店
4アイテム、12種の新グッズを展示販売いたします。
・そだてるリネンハンカチ
・たよれるあいぼうポーチ
・絵画をはこぶキャンバスバッグ
・景色ひらけるサコッシュ
*原画作品の展示はございません

会期
2025年10月6日(月)- 11月24日(月・祝)
10:00 – 20:00
年中無休(近隣の催し物等により、休業する場合がございます)

会場
京都岡崎 蔦屋書店
〒606-8342
京都府京都市左京区岡崎最勝寺町13 ロームシアター京都 パークプラザ1階

京都市営地下鉄 東西線「東山駅」1番出口より徒歩約10分
市バス32系統、市バス46系統、京都岡崎ループ
「岡崎公園 ロームシアター京都 · みやこめっせ前」下車すぐ

京都岡崎 蔦屋書店 Webサイト
https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/
インカーブの新しいグッズ
https://incurve.jp/gallery/exh_251004allstars.html

先日、インカーブに訪問されたロカテッリ障害者担当大臣の秘書から
昨年イタリアで開催されたG7の包摂と障がいに関する担当者会合で
G7各国閣僚が署名した成果文章「ソルファニャーノ憲章」の
コピーが送られてきました(全文和訳等は下段に)。

序文の概要はこうです。
「2024年10月15~16日、イタリア・ソルファニャーノで、
障害者と包摂を担当する大臣たちが初めて一堂に会した。
私たちは、全ての人が社会・文化・教育・経済・市民・政治のあらゆる場で、
等しく参加し、力を発揮できる権利を確保するという揺るぎない思いを再確認した。
会合は6月のG7首脳会議に基づき、ソルファニャーノ憲章の実現に向けて、
障害者が中心となる社会への具体的な行動—教育・雇用・自立支援・新技術活用・
スポーツや文化活動・災害対応など—を進めることを約束する。
大事なのは、「私たち抜きに決めないで」の原則。障害者を包摂の中心に据え、
政策やコミュニティに声を届けることで、誰もが尊厳を持ち、
自分らしく生きられる社会に変えていく。
そのために国際協力や地域社会の力を最大限に活かすことも合意する。
私たちの優先は、包摂を政治課題として位置づけ、アクセスや自立、才能の発揮、
文化・生活の尊重、緊急時対応を確実に進めることなのだ」。

私は、大臣の訪問を機に、イタリアと日本の障がい者施策を学ぶにつけ、
その温度差に驚愕している。
ご存知のように、日本は2007年に障害者権利条約を批准しており、
国内法(障害者基本法、障害者差別解消法など)も整備し、
公共施設や雇用、教育における合理的配慮の義務化は進んでいるとも思う。
だかしかし、教育分野では、分離教育が大勢をしめ、
雇用分野では、法定雇用率を免れるために障害者雇用ビジネスを悪用する企業もある。
「ソルファニャーノ憲章」に署名した日本の大臣(三原じゅんこ氏)に
「私たち抜きに決めないで」とする障がい者の声が届いているのだろうか。
「ソルファニャーノ憲章」
https://www8.cao.go.jp/shougai/g7/k_1/pdf/g7.pdf
全文和訳
https://www8.cao.go.jp/shougai/g7/k_1/pdf/translate.pdf

INCURVE ALLSTARS 2025・The 1st

先日ご案内した「INCURVE ALLSTARS 2025」が週末からはじまります。
インカーブの28名のアーティストを4つの会期に分けてご紹介する、
2年に一度の特別な機会です。
「The 1st」では、池野ほのか・打揚彦行・鹿子正登・岸かおり・塚本和行
・テッセンソン蘭那・湯元光男が出品。写真や本を手がかりに描きたいものを表現するひと。
直感にまかせて手を動かすひと。それぞれの制作スタイルから生まれた作品が並びます。
みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
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INCURVE ALLSTARS 2025・The 1st
https://incurve.jp/gallery/exh_251004allstars_the1st.html
会期
2025年10月4日(土)・5日(日)・11日(土)・12日(日)
土日のみ開廊
12:00 – 19:00
会場
INCURVE|ギャラリー
〒604-8824 京都市中京区壬生高樋町60-18
*「ギャラリー インカーブ|京都」は、2024年に「INCURVE」へと名前をあらためました。
入場料:無料
オープニングレセプション
10月4日(土)14:00 – 15:00
各会期の初日に、創作の様子や作品に込められた想いについて
インカーブのアーティストとスタッフがお話します。ご予約不要・参加費無料です。
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INCURVE POP UP @ 京都岡崎 蔦屋書店
2025年10月6日(月)- 11月24日(月・祝)
京都岡崎 蔦屋書店にて、インカーブの新しいグッズのPOP UPを開催。
INCURVEのギャラリー最寄りのバス停から乗り換えなしで
アクセスいただけます(京都市バス203号系統利用)。
ぜひあわせてお楽しみくださいませ。

イタリアのアレッサンドラ・ロカテッリ(Alessandra Locatelli)
障害者担当大臣がインカーブを訪問されました。
G7の中で障害者担当大臣を置いているのはイタリアだけです。
日本では、内閣府の特命担当大臣が共生・共助の分野の中で
障がい者関連を担当していますが、障がい者に特化した(専門的な)大臣ではありません。
障がい者福祉の先進国であるイタリアでは、「フルインクルーシブ教育」が実践されています。
これは、ほとんどすべての障がい児が支援学校や支援学級ではなく、
地域の学校で健常児と共に学ぶ教育です。
一方、日本では健常児と障がい児を分ける分離教育が主流で、多様性や共生を謳う一方で、
インクルーシブ教育の実現にはほど遠い状況です。
なお、イタリアの公教育への支出はGDP比で約4.0%、日本は約3.9%で、大きな差はありません。
人口は日本の約半分で、地域間の経済格差も存在します。
それでもイタリアはフルインクルーシブ教育を実施し、日本は分離教育という現状。
この違いの原因は何か──それが私にとって最大の疑問でした。
そこで、私はとてもフレンドリーな大臣に質問をしました(議事録は下記参照)。
カトリック的な隣人愛やボランティア文化が影響しているのか?
法律があるから市民は嫌々従っているのか?
ケアする教員を増員する打ち出の小槌的な財布があるのか?
大臣の答えは意外でした。「フルインクルーシブ教育が実現できるのは、イタリア人気質ですね」。
もし国民性や文化、社会の構造が大きく影響しているとすれば、
この差を簡単に埋めることは容易ではありません。むむむ、ならば、どうすればいい?
2時間弱の視察が終わってから、帯同してくださった内閣府の方と新聞社の方でブレスト。
イタリア人の大らかさと日本人の四角四面のところを踏まえた上で、
日本人らしいインクルーシブを模索するしかないか‥いずれにしても前に進めないと。

帰り際、ロカテッリ大臣から「権利を獲得するために戦う必要がなくなり、
障害担当大臣自体が不要になることが目標です」と話されていました。
その確たる信念、刺さりました。

2025.9.27
イタリア ロカテッリ障害担当大臣インカーブ来訪ディスカッション
(Ima=今中博之/Loc=ロカテッリ大臣/通訳:山本万樹子さん(在大阪イタリア総領事館秘書室))

Ima: フルインクルージョン教育を経て、フルインクルージョンの「仕事場」は用意されていますか?
重度を除く障がい者は一般雇用ですか?日本のような「施設」に通所・入所が主でしょうか?

Loc: イタリアでは、1999年以降、法律によって、
15名のうち1名は障がい者を雇用することと規定されています。
これは一般企業に限ったことではなく、官公庁も含まれます。
ただ、雇用すればいいというものではなく、働きやすさや継続性といった
アクセシブルな取り組みも欠かせません。
(いまなかさんの話だと)日本ではまだ健常者の下支えのような仕事が主だとのことですが、
イタリアでも障がいがある人の給料はそれほど多くありません。

Ima: インクルーシブ教育が進んだのは、「カトリック」の人間の尊厳を重んじる教義 や
「隣人愛」の文化的背景が関係しているでしょうか? 

Loc: これは他国からもよく質問されます。必ずしも宗教的な背景ではなく、
イタリア人の民族性、「みんな一緒に」という気質によるところが大きいと思います。

Ima: 日本には「障がい」に特化した「障害者担当大臣」はおらず、
世界的にも珍しいと思うのですが、イタリア以外の国では「障害者担当大臣」のような
ポストはあるのでしょうか?

Loc: たしか、コンゴには障害担当の大臣がいたと思います。障害者改革は、個々の可能性を広げる、
最大限に発揮する取組みであって、最終的には「障害担当大臣」が不要になるのが目標です。
権利獲得のために戦う必要がない社会になることが重要です。

Ima: 「原則として(小学校で)クラス替えをしないというのはイタリアの学校の慣例」
ということですが、クラス替えをしないメリット・デメリットはなんでしょうか?
長い時間一緒に過ごすことで理解が深まるということはありますよね。

Loc: その通りです。クラス替えは、障がいのある子どもにとってトラウマでしかありません。
先生やクラスの友達が変わることに強いストレスを感じます。
他国では、障がいのある生徒がクラスにいることで、その子のせいで授業が遅れる、
と見ることが多いようですが、イタリアでは、障がいのある人と関わると、
日々自分自身に得るものがある、健常者が学ぶことがあると捉えます。
マイナス面よりプラス面を見ているといえるでしょう。

Ima: インカーブも同じ考えで、スタッフはできるだけ長くアーティストと
一緒にいてもらえるようにし、外部からの、特に無駄に思える、慣例的な見学者はお断りしています。

Ima: 偏差値の高い高校生の一部には、「多様性もインクルージョンも理解ができるし、
マイノリティを救うことにも共感する。だが、誰よりも自分の時間を削り、
死にものぐるいで勉強してきた上に、彼らを支えるのは君たちだ」と言われるのは納得がいかない。
大臣なら、そんな隣人愛に欠ける高校生にどのように応答しますか?

Loc: もちろん、イタリアにもそのような発想をする人もいます。
しかし、社会全体がそういう(インクルーシブな)発想であり、
それは法律による強制力では解決しない、文化的背景によるところが大きいです。

Ima: イタリアと日本では、経済状況はさほど変わりはありません。
公教育への支出割合(GDP比)も同じような%です。
しかし、イタリアはフルインクルーシブ教育で日本は分離教育です。
別立ての予算があるのでしょうか。

Loc: イタリアでは、重症心身障害児も学校に通わせる義務があります。
教育者としての教員に対して国から予算がつく以外に、学習をサポートする支援員、
学校生活の介助員、家庭へのサポートには各市町村から予算が付いています。
通学費の補助もあります。
(イタリアの障害担当省の年間予算は45億円?)環境づくりだけではなく、
(インクルージョンに)価値を持たせないといけません。

Loc: 販売の収益はみんなで分配しますか?

Ima: 作品は一人に、グッズは全員で分配しています。

Loc: インカーブの始まりについて、もう少し詳しく聞かせてください。
障害のある人の創作活動に価値を見出したきっかけは?

Ima: 自分が金持ちを太らせる仕事をしていた一方で、
知的障がいのある人の暮らしの厳しさに直面し、自分のやるべき仕事は何だと考えたこと。
デザインは意図的に考えて作るものに対し、
デザイン思考ではない彼らが描く絵は、僕には描けない。
僕にはできないことが彼らにはできるのだと感じたことです。

すこしは一丁前になったかな?

2002年9月24日生まれ、23歳。
今日、インカーブは社会人になりました。
すこしは一丁前になったかな?
お友達のみなさま、ながくながくお付き合いいただき、ありがとうございます。

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