先ほど「Art Stage Singapore 2016」のプレスプレビューが始まりました!
入場待ちのお客さまでエントランスが溢れかえっているようです。
今回のアートフェアは5名のスタッフ(林・三宅・石川・東・リリィ)でのぞみます。
さぁ、いいご縁がありますように!


「世界や日本の状況というのは全然興味ないの。
大切なことは、自分に決着をつけるのは自分自身でしかないってこと。人生は限られている。
だからこそ、来るべき死と対峙して、私自身の芸術によって答えを出さなければって思うの」
(『豚と福音』p289)
草間弥生の言葉に南嶌さんは自らを投影しているようだった。
そんな彼が突然お浄土に還ってしまいました。
10年ほど前『豚と福音』だけをもって私の前に現れた南嶌さんは優しくて、
ダンディーで、冗談が好きで、でも、どこか寂しそうで。
南嶌さんの言葉は私を臆病にさせたり、奮い立たせたり、それでいてやっぱり優しくて。
共産圏の芸術家やハンセン病を患った芸術家、そして、生と死のこと。
もっと、もっと、もっと、話しがしたかった。
http://blogos.com/article/104215/

1月21日から開催される「Art Stage Singapore 2016」の設営準備の為に
先発隊の林智樹&三宅優子が関空から出発しました。
インカーブの初アジア上陸です。

中国語と英語が飛び交うアジアのアートフェアで寺尾作品がどのような評価を受けるのか、楽しみにしています。
また、「Artsy」というアート情報サイトに
Art Stage Singaporeのギャラリーインカーブ|京都の特集がupされました。
Singaporeには行けないよ!行かないよ!って方々には、もってこいのサイトです。
展示する寺尾作品の多くをご覧いただけます。お時間があえばご笑覧ください(英語版)。
https://www.artsy.net/show/gallery-incurve-kyoto-gallery-incurve-kyoto-at-art-stage-singapore-2016
勉強不足で「Artsy」なるサイトを知らなかったのですが、なかなかのものです。
「500以上のギャラリーと提携しており、総計2万5000人のアーティスト情報、23万点以上の作品」が
閲覧可能なサイトで、「現在活動しているアーティストから誰もが知っているような歴史ある美術品まで、
幅広いジャンルの作品」を網羅しています。
また、「サイトに掲載している作品には、サイトを通して購入可能なもの、
直接美術館やギャラリーと交渉を行うもの、購入不可能なものの3種類に分けることができる。
販売されている作品は100ドルで買えるものから100万ドル(約1億2000万円)」まであるそうです。
ネットで作品を販売する動きはAmazonでも始まったのですが、「Artsy」ほど完成度は高くありません。
アートフェアの現場とネット。混ざり合いながらマーケットが完成しているんですね。
下記は先日もfbで書いた「Art Stage Singapore 2016」の情報です。
【フェア名】 Art Stage Singapore 2016
http://www.artstagesingapore.com/
【会 期】 2016年1月21日ー24日(プレビュー 2016年1月20日)
【会 場】マリーナ ベイ サンズサンズ エキスポ コンベンションセンター
【入 場 料】1日券 $32/4日通し券 $64
【出品作家 プロフィール】
寺尾 勝広 Katsuhiro Terao
1960年生まれ。父親が経営する鉄工所で溶接工として20年間働いた後、
鉄をモチーフに制作を開始。本人が「図面」と呼ぶ緻密なドローイングには、
鉄骨の柱をあらわす直線と溶接の目印をあらわす記号がひしめく。
スコープニューヨーク(2015)アートフェア東京(2015・2014・2013)
銀座三越ギャラリー(2012)、東京オペラシティアートギャラリー(2012)、
サントリーミュージアム[天保山](2008)など展覧会多数。

つべこべ言わずに、笑顔のかわいい人は、素敵です。
しずか、お誕生日おめでとう!
今年は○○で勝負の年やね、みんなでバックアップします!



今夜は愛知県立芸術大学でお話をさせていただきます。
昨年度から続く最終講演です。
東京芸大を皮切りに、金沢美大、
沖縄芸大(←スタッフの林智樹に代役をお願いしました)、
そして、今日の愛知芸大。
講演のテーマは、アトリエインカーブが
『アールブリュットに抗う、わけ-社会福祉の観点から-』です。
日本風アールブリュットが上陸(輸入かな)して何年になるんでしょうね。
あっと言う間に広まりました。
それも、ひん曲がった使い方を「よし」として、です。
一気に拡散した原動力は旧来の福祉団体のチカラ
(なぜ、大物政治家を動かすネットワークが、いち社会福祉法人や
団体にあるのか……私には謎です。黒っぽい噂はいろいろ聞きますが
……真意はわかりません)でした。
そのチカラは戦前・戦後のソーシャルアクション
(むかしは社会活動法なんていいましたが)のように
ラディカルな社会運動のようにも映ります。
「公民館やバザーで作品をみせるより、もっとええとこでみせたい、
アールブリュットって何となくかっこいいし、
美術館で展示できるチャンスが増えるなら、つべこべ考えんでも、ええがな」
と願う人を巻き込んでいきました。
他方、最近はアールブリュットというカテゴライズに
違和感をもつ学生君や福祉職員、美術関係者も増えてきました。
「なぜ、障がい者のアーティストをカテゴライズするの?意味あるの?」とか
「そもそも、アールブリュットは障がい者の作品を言うの?」とか。
『正しい、疑問』をもっていただいて嬉しい限りです。
しかし、当分はアールブリュットの風は吹き止むことはない……というのが
私の感想です。
厚労省や文化庁の委員会ではアールブリュットありきで話が進んでいます。
公的な美術館にもアールブリュットの名付けがされそうです。
きっと私が絡んでいる五輪芸術&教育委員会でも
「障がい者アートはアールブリュット。
そう名付けた方が分かりやすいし、団結しやすい。
かつスポンサーからの理解も得やすい」なんて話がでてくると思います。
当然、私は抗いますが……でもでもアールブリュットと名付ければ
補助金は取りやすいが、アールブリュットを拒否すれば補助額が少なかったり、
俎上にのらない、なんて現象も歴史を顧みればおこりそうですね。
私の主張はいたってシンプルです。
「アールブリュットという障がい者をカテゴライズする名称」は、明らかにした「スティグマ」。
スティグマとは「他者や社会集団によって個人に押し付けられた負の表象・烙印。
いわばネガティブな意味のレッテル」。つまり、ザ・サベツなのです。
今となっては、そのザ・サベツをザ・サベツだと思い図る余裕も関係者にはなく、
福祉業界のメインストリームを闊歩しています。
そして、一番やっかいなのが、その歪さを論じる福祉系の研究者がいないということです。
芸術系の研究者にはアールブリュットの原義を含め、擁護する派と否定する派が
ディベートする論文や講演会での発言が散見されます。
しかし、悲しいがなザ・サベツに抗うはずの本家本元の福祉系の論が弱い。
問いを立て、答えをさぐる研究という活動が進まないのは痛手ですね。
そんな実感を持っています。
連続講演は今夜で、最後。若い学生君にどのような波紋が起るのか楽しみにしています。
波風よ、立て〜なんて思っています。
(この連続講演は、東京芸大・金沢美大が文化庁の
「次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」の付託を受け、
両大学にご協力する形でアトリエインカーブが参加しています。
貴重な発言の場を与えてくださった東京芸大・金沢美大には
心から感謝申し上げます。
事務方のみなさま、本当にご苦労様でした、今日で終わりですね、
ありがとうございました)

