「NYやシンガポールのアートフェアに出展する」。
そんなインカーブの「海外事業」は、
厚労省ではなく「文化庁」の支援によるところが非常に大きいのです。
昨年度に引き続き本年度も「戦略的芸術文化創造推進事業」に採択され
海外のアートフェアを目指すことになりました。
以前のFBでも書きましたが、「社会福祉事業=厚労省におんぶに抱っこ」で
年間予算を組む時代は過ぎ去ろうとしています。
福祉を福祉だけの「人」で考える「それらしい福祉」は、まさしくフンヅマリ状態。
「障がい者アート」としてカテゴライズされる領域もまさしく、
福祉だけの「人」で行う思考実験のようなものです。
そのフンヅマリは今年より来年、来年より再来年のほうが酷くなる、
もっと言えば五輪に近づくほどその強度は増すはずです。
「それらしい福祉」から出てきた問いは、「それらしい答え」に行き着きます。
行政にありがちな金太郎アメ的前例主義がそうです。
それらしく丸く収まるように金太郎が右往左往しているだけで、
前例のないもの、かどばったものには手を出しません。
その点、インカーブの「それらしくない福祉」を評価してくださった
文化庁の度量は大きいと感じます。
福祉から文化へ、文化から福祉へ、その越境がフンヅマリ解消のキモだと思います。
ps「戦略的芸術文化創造推進事業」の目的はシンプルに
「我が国の芸術水準の向上と鑑賞機会の充実を図ること」です。
「それらしくない事業」なら採択の可能性もあるはず。
特に年間予算が厳しい芸術系のNPOや社会福祉法人はチャレンジしてみてください!
http://www.bunka.go.jp/seisaku/geijutsubunka/jutenshien/senryaku/