2020年東京五輪・パラリンピックの「エンブレム選考委員」に就任しました。
先日の皇太子殿下のご先導も大役でしたが、今回のエンブレムの選考も、
身に余る大役です。
9月29日、第1回エンブレム委員会が開催され、
理事会にて承認されたメンバー19名のうち16名が出席しました。
宮田委員長(東京芸大)から会議の総論が報告されています。
添付のHP等をご照覧ください。
私からは個人的に発言したことを少し記したいと思います。
その前に、委員会での私のお役目とは何か?です。
委員19名は日本を代表するその道の専門家。
得手不得手も当然あって、譲れないこともきっとあって、
それでも同意する度量もある。
そんな委員会で求められている私のお役目は
「オリンピックとパラリンピックを、いまより、もっともっと繋げる」こと
だと解釈しました。
そこで、まず、自己紹介と共に、委員のみなさんに問うてみました。
「パラリンピック=パラレル+オリンピック」のパラレルとは何か?
IOCではパラレルを「もう一つの」と定義しています。
他方、辞書ではパラレルは「平行」「並列」です。
並んだ二つの線は永遠に交わることはない、それがパラレルです。
つまり、パラリンピックとオリンピックは永遠に交わることはありません。
はじめから、統一すること想定していない、とも言えます。
私は、両大会が表裏一体で良しとされることに納得がいきません。
両大会は「表と表」であるべきだと考えます。
つまり同じ領域でガップリ四つに組み合うことをゴールとしてほしい。
例えば「凸凹」が絡めば正方形になるように、
差異があるとされる二つの形を一つの形に包含する意識こそ、
超成熟社会・日本が世界に示す「希望」ではないでしょうか。
パラリンピックを「もう一つの」にしないエンブレムデザイン。
それが私の選考の観点です。
以上のことはエンブレムのコンセプトにまつわる議論のとば口です。
先般のエンブレム選考で大炎上した不透明な応募基準や選考基準を
クリアにしていくことは当然大切です。
しかし、キモはそこではありません。
エンブレムにこめる日本のあるべき姿を、わかりやすい言葉でつくること。
それがすべてのスタートなのだと思います。
https://tokyo2020.jp/jp/news/index.php?mode=page&id=1481
http://mainichi.jp/sports/news/20150930k0000m050102000c.html

