5年前、厚労省と文科省の懇談会でこんなことをお話しました。
「障がい者のアート活動を推進するには回り道が大切です」
「その回り道とは教育です」「障がい者(児)のアート活動に従事するヒトや、
批評するヒトのクオリティーを高めるには、そのヒトの教育しかありません」
「ヒトを育てる仕組みを作るのは国の責務です」
「ヒトが育ちにくい一つの原因は非常勤化であり、賃金の安さです」
矢継ぎ早に話す僕と、曇りがちな表情の行政職員さん。
議事録にはしっかり記録されていますが、
事は何も進みませんでした。

そして、5年がたち政府は原発処理も進まない段階で、
他国にそれを売り込み、東京にオリンピックを誘致しました。
最近ではカジノ博打です。
「金が儲かるなら、何でもしまっせ!」から
「ヒトつくりに金を賭けまっせ」とはいかないようです。
そんな疲労困憊の日本ですが、文化庁が頑張ってくれました。
ヒトつくりという「回り道」に一役買ってくれたのです。
先般のFBやBlogでも報告しましたが、東京芸術大学と金沢美術工芸大学が
「障害者の芸術活動を支援する新進芸術家育成事業とその育成を芸術系大学において
行う基盤構築のための調査事業」をスタートさせました。

当初、僕が厚労省と文科省に提言したのは
「5つの国公立の芸大・美大の学生君を5つの地域にある障がい者施設を運営している
社会福祉法人などに就労していただき、アート活動の礎を作ってもらう」というものです。
そんな途方もないドリームプランを文化庁と東京芸大大学と
金沢美術工芸大学がタッグを組み、キックオフをしてくださいました
先日、アトリエインカーブと奈良のたんぽぽ、滋賀のノマ
(いつもの3団体ですね……代わり映えがしない(汗))を巡回し意見交換が行われました。

まだまだ先は長く、回り道は必須です。
でも「障がい者(児)のアート活動に従事するヒトや、
批評するヒトのクオリティーを高めるには、
そのヒトの教育しかありません」との思いは変わりません。
今回の東京芸芸術大学と金沢美術工芸大学の取組みを
無駄に終わらせないためにも、まずは東京と金沢の5つの地域で
議論を深めていただきたいと思います。

ps東京芸芸術大学には11月13日、
金沢美術工芸大学には11月27日にお邪魔します。
2つは学内の教員&学生が対象の講演会です。
残念ですが一般の方は難しいようです。
TOKYO1TOKYO2TOKYOU3TOKANA