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Lecture

|講演

大阪府立市岡高等学校
総合的な学習の時間

2025年2月13日

大阪府立市岡高等学校の2年生271名を対象に、今中博之理事長が講演を行いました。テーマは、今中の著書『なぜ「弱い」チームがうまくいくのか』を教材にした「弱さ」を肯定的に捉えるチーム論。講演に先立ち、事前学習では「あなたが障がい者になる確率は何%だと思いますか?」と問いかけ、講演の冒頭で「誰もが、ほぼ100%の確率で、障がい者になりうる」という今中の考えを伝えました。障がいを身近に捉える契機となるよう、病気や事故、加齢などで誰もが予期せず障がいを持つ可能性を示します。また、社会のさまざまな層とつながるためには、「中庸な立ち位置」を保つ大切さと、それを実現することの困難さを解説。「上にも下にも偏らず、まんなかに立つ人を目指して欲しい」と、生徒たちに呼びかけます。講演後には、「『弱さを自覚する』という言葉に、これから何度も助けられるだろうと思った。自分の非力さに気付くために、まずは強くなることに力を注ぎたい。」と、等身大の感想をいただきました。今回の講演を通じて、障がいや社会福祉についての理解を深めるとともに、未来を生きていく若者たちが社会的なつながりについて考えてもらう時間となったようです。