スキを狙って、嫁様の誕生日会

早朝、アーティストがやってくる前のスキを狙って、
嫁様の誕生日会を開いてくれました。
朝から、バタバタさせてごめんね。
嫁様、幸せそうです。

先週、鎌倉から前田詩生ちゃんがお母さんとインカーブを訪ねてくれました。
彼女には私と同じような(厳密には微妙に違うのですが)
軟骨無形成症という先天的な障がいがあります。
4時間ほどお話をして、一緒に昼ごはんを食べて、気がついたことがありました。
何かを選ぶ時の迷いがないのです。
クッキーを選ぶ時も「これがいい」だし、
たくさんのグッズから1つを選ぶのも迷いがなく「これが好き」。
フランスのオリンピックにいくぞ!って決めたら、もうそこはフランス。
そのグイグイがいい。
大人顔して、能書ばかりたても、実行力のない子供&大人より、だんぜん光っています。
詩生ちゃん、またインカーブにおいでよ。待っています。 

詩生ちゃんを全身で愛するお母さんも素敵。
その愛の大きさで詩生ちゃんは遠くまで生きていけます。
偉そうですみません。でも、私はそれがわかるんです。私もそうでしたから。
そして、この企画を作ってくれたのは不思議なご縁で出会い、
似たような死生観をもつ鎌倉の菊池さん。改めて、ありがとうございました。感謝です。

ただただ、嬉しい

拙著『悪人力』が骨太の『日本人の死生観』『野生の教養』
『日本脱出記』『獄中記』『0の裏側』『死に向き合って生きる』に挟まっている。
ただただ、嬉しい。

総スカンも意味がある

先ほど投稿した「大阪府立天王寺高等学校」の講演の様子が
学校の公式サイトにアップされているのを発見しました。
一人の生徒の感想です。
「今回の講演の中で特に印象に残ったのは、
多様性のあるチームづくりに関するお話でした。
弱い人をチームの中心に位置することで、相反する人や考えを上手くまとめることができる、
むしろ、「弱い人」の存在なしに多様性のあるチームはつくれないのだという考えは、
今まで私が持っていた「チームを導いていくリーダーは強くあるべきだ」という
認識と対照的でありながら、私の固定観念とも近い考えを大きく動かしてくれました。
天王寺高校で過ごしたこの1年間、リーダーシップ、
フォロワーシップという言葉に幾度となく触れ、考えを深めてきましたが、
国際社会のリーダーをめざす者として、その意義をもう一度考えていこうと思いました。」
固定観念をグラグラさせたくて学校にお邪魔しているので、それはそれで成果はあったようです。
ただ一方で、たくさんの生徒からは総スカンを喰らいました。
「誰よりも努力して、誰よりも時間を削って、誰にも負けないように勉強してきて、
強くなったんだ。なのに、弱い人でないと生き残れないだと!そんなアホな話があるもんか。
多様性が大切なのはわかるけど、私たちの能力をもっと評価してもいいのではないか!
弱い者を救うにはいつの時代も強い者だ」のような。
きっと怒りに主は、相対的な強さ(誰かと比較した時の我の強さ)に
私がイチャモンをつけていると誤解したのでしょう
(そもそも、そう思わせた私の話術が未熟なのですが)。
そうではなく、この講演での強さと弱さは、
テストの点数や運動能力といった 相対的な“できる・できない”ではありません。
過去にどれだけ“助けられたか”それに“気づけたか”その違いが強さと弱さなのです。
平たく言えば、強さとは、 誰かに「助けて」と言えずに 踏んばってきた力です。
弱さとは、 誰かに「助けて」と言える力なのです。
「助けて」と言わずに頑張ってきたあなたはすごい、きっと 大きな力を持ってる。
その力が 誰かの“弱さ”に出会ったとき、優しさに変わり、
そして自分の弱さにも気づけたなら──それが「内省的な強さ」です。
わたしが伝えたい「ほんとうの強さ」でした。
今年は、話術を磨いて、新たな強いと弱いの話をしたいと思います。
リーダーは弱いほうがいい、に納得して欲しい。
https://tennoji-hs.jp/tenkonews/3778

質問の角度が鋭角です

今年1月に大阪府立天王寺高等学校で講演をした際、
私の話を聞いてくれた1年生がインカーブを訪ねてくれました。
新聞の社会部記者のように
「なぜ、今中さんは、もっとインカーブ大きくしようと思わないのですか?」
「なぜ、ここの土地を選んだのですか?緑が多いから?交通はさほど便利じゃなさそうだけど」など
経営やビジョンに関する質問で第一ラウンドがスタートしました。
館内見学が終わってからの第二ラウンドでは、
インカーブのアーティストの制作環境や作品の保存方法、
アーカイブの残し方など一気に文化色が出てきました。
さすが、天王寺高校の学生は、興味関心の領域がひろい。質問の角度が鋭角です。
そんじょそこらの大学生ではそうはいきません。
最後のラウンドは、プレゼントしたグッズをジャンケンポンしてました。
とにかく、一歩踏み出して、インカーブに来てくれたことがとても嬉しいです。
深掘りして聞いてくれて、とてもとても嬉しいです。
高校生の生の好奇心が眩しかったです。

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