今週頭、東京から教育庁の方がインカーブにきはりました。
「東京芸大&東京都教育庁&都立特別支援学校」による
過去3年間の「芸術活動による自立と社会参加」の研究事業報告をお伺いしながら、
今後の方向性についてブレストをしました。

「教育庁は東京芸大のサポートをいただきながら、
支援学校でつくられている作品を障がい者アートではなく、いたって当たり前のアートとして、
1.裾野の拡大 2.発表と可能性の伸張 3.プロデュース 4.新たな職域の開拓していきたい」とのことでした。

特に「3.プロデュース」と「4.新たな職域の開拓」にチカラを注ぎ、商品化も図っていきたい、と。

ただ、僕の経験上、教育庁だけで進めるにはあまりにも守備範囲が広すぎるように感じました。
まずは厚労省や文化庁との連携を探ること、次に舵取りを行うキーマンをしっかり据えること、
そして早い段階から芸術関係者だけではなく、デザイン関係者もブレーンに採用することが大切だとお話しました。
また商品化はあくまで作品の副産物。
急いでチープな商品を世に出したら本末転倒になります、とも。
まずは東京芸大と都立特別支援学校で「裾野を広げながら、光る素材を発見する」ことが第一義。
急がば回れです。
特に知的に障がいのあるアーティストたちと絡む場合は「急がばとことん回れ」を実践することが重要です。

個人的には支援学校へのアート支援は表テーマ。
裏テーマは東京芸大の学生君たちの視野を広げることにあると思っています。
大阪には存在しない「東京モデル」。ぜひ注目してあげてください。
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