いつも「今中さん、アメちゃんどうぞ」とくださったのは、
オリパラのエンブレムデザインの検討委員会でご一緒させていただいた柏木博さんでした。
昨日、ご著書『デザインの教科書』を使って「デザインとは何か?」について輪読会をしました。
デザインの功罪を含めて、それぞれが学びになったようです。
社会福祉とデザインのつながりでいえは第2章の20世紀が「積み残した課題」が秀逸です。
ソーシャルデザインを学びたい(学び直したい)人にはオススメです。
以下、スタッフがまとめてくれたレポートから。
「積み残した課題 二〇世紀のデザインのテーマとして、
貧困の人々のためのデザインの提案がひとつにあったはずであるが、それらは忘れられてきた。
現在も、世界の約九〇パーセントの人が貧困に苦しんでいる。
そして、地球温暖化、薬品や化学物質による健康被害など、
技術の肥大化や消費社会の拡大によって生まれたリスクは、
将来、わたしたちの生活に大きなダメージをもたらすであろうことが予測される。
本来の意味で、生活を安全で豊かなものにする技術を育てていくには、
オルタナティヴな(あらたな、代替になるような)デザインを提案していく必要がある。」


