松井彰彦教授(東大)が今朝の朝日新聞「経済季評」のなかで
「インカーブの役割」について論じてくださいました。
「社会における分業のメカニズムの中で、
障害者の役割が袋詰めやホチキスどめなどの単純作業にあると、
思い込んではいないだろうか」と疑問を呈し、「『障害者だから保護する』
『冷徹な競争原理が支配する市場の場には出さない』という考えだけでは、
その人の価値を見いだすことはできない」と主張されています。
障害者が「市場で活躍する機会が失われる」ことは、
彼らの役割を奪い取ることに繋がります。個々が「役割」を全うできる場を
「市場」と呼ぼう(呼ぶのだ)とする論考でした。
インカーブのアーティストにはアーティストの、スタッフにはスタッフのお役目
(松井さんの言葉では「役割」)があります。
そのお役目をそれぞれが実行すれば、きちんと経済に接続できるし、市場は裏切らない。
時に市場は残酷だけど、スタッフがお役目を果たせば、何とか凌げる。
そんな勇気をもらいました。
松井さん、ありがとうございました。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12915172.html?_requesturl=articles%2FDA3S12915172.html&rm=150