「障がい者による芸術活動」を後押しするため、
超党派議員連盟(自民・公明と民進党)が国と地方自治体に対し、
作品の海外への発信に取り組むことなどを求める議員立法
(障害者の芸術活動推進法案)を、今の国会に提出することになりました、
と3月26日のNHKが報じています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170326/k10010924721000.html
(最終提出案の変更がなければ)骨子は以下のようなものです。
<国と自治体の責務>
・障害者による文化芸術活動を推進する
<基本施策>
・障害者が文化芸術を鑑賞する機会の拡大を図る
・作品の発表機会を確保するため、催しの開催、
海外への発信支援を行う
・芸術的価値が高い作品の専門的な評価を行うための環境整備や
保存場所の確保
・著作権保護のための契約に関する指針作成
・芸術的価値が高い作品の販売事業企画や対価受け取りの調整
・芸術活動を支援する専門人材の育成
この法案は、いい法です、きっと。
そして「多様」な「障がい者による芸術活動」を支援していくものだと<思います>。
当然、平面だけではなく、音楽も舞台芸術も含むものだと<思います>。
歯切れの悪い<思います>の言葉を使わなければならないのは、この法案作りに、
私がまったく関わっていないからです。ごめんなさい。
本来なら私が委員をしている厚労省や文化庁の「障がい者による芸術活動」の
懇談会で議論してもよさそうなお話なのですが、まったく出ていません。
政治家諸君が行うことなので直接、私が参加するような委員会で議論する
必要もないのでしょうが…有識者が揃っている場所で議論できなかったことは悔いが残りますね。
誰が、どのようにして、この法案をつくりあげたのか…アール・ブリュットなどの特定の名称が
付与されなかったことは救いですが、障害のあるアーティストや、同伴者のスタッフ、
そして事業所を縛る法です。
開かれた議論をすべきではなかったでしょうか。
最後は少し苦言です。
自民党、公明党、民進党の議員さま。
あなたたちは、私たちの学級委員長です。
前列に座る子供だけを注視するのではなく、最後列に座る子供に目配せをしてください。
それが、学級委員長のお役目ですよ。