過去の記事 → 2014年09月

デザインについて日々悩む

先日、アートディクターの福島治さんからこんなメッセージをいただきました。
「大量生産、大量消費のためのデザインではなく、幸せとは何か!?
そのことを考えるきっかけのデザインだったり、
少しでも近づくためのデザインについて日々悩んでおります」
僕も同じように「そこ」に近づこうと悩み続けています。

福島さんはいわずと知れたグラフィックデザイン界のスーパースターです。
お若い頃から名だたる賞を総なめ、
現在、東京工芸大学デザイン学科で教授として教鞭をとられています。
そんな福島さんが、何故、デザインに戸惑いを持たれているのか?

インカーブを尋ねて来られたのは今年の7月上旬でした。
若輩者の僕にも丁寧に、そしてわかりやすい言葉で自らのデザインと
生きる姿勢をお聞かせくださいました。
最愛の奥様がお浄土に還られたことがきっかけで、
「大量生産、大量消費のためのデザインではなく、幸せとは何か!?」を思い、
「そのことを考えるきっかけのデザインだったり、少しでも近づくためのデザイン」を
悩み、そして今、自らのお役目に正面から立ち向かってらっしゃる。
僕はそう受取りました。

この世界でデザインができること、それは、きっと煽動するためだけの武器ではなく
「悩み苦しむ他者のために、かつ、悩み苦しむ自分のために、意図すること」
そんな強い覚悟を福島さんから感じました。
現在、福島さんは「GIFT HOPE」というデザインで世界を変えるプロジェクトを
されています。デザイナーがデザインしたTシャツを販売し、売り上げの一部を
支援先に寄付。その他にも障がいのあるアーティストたちへの支援や震災支援まで。
http://gifthope.jp/

僕は福島さんのアートディレクターとしての覚悟と誇りにゾッコンです。
「『世の中の価値観を変えると』とか『世の中を良くすること』と言葉で言ったところで
具体的にアクションをしなければ結局世界は変わらない」
(福島治著「クリエイティブで世界を変える」p14 六曜社

「福島治君、合宿と修行ということを一生忘れずに手を動かして制作を続けてください」
(「OSAMU HUKUSHIMA ggg Books-109」
浅葉克己まえがきより 公益財団法人DNP文化振興財団)
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106391308/

お会いできて本当にによかった。
背筋がしゃんとしました。
http://fukushima-design.jp/
http://www.t-kougei.ac.jp/arts/design/staff/

hukusima

LISTEN.山口智子さん

「LISTEN.今年のオンエアも間近となりました」
今朝、女優の山口智子さんからお葉書が届きました。

LISTEN.で表現される音と絵は彼女の情念のようです。
情緒、感情、感動といった平板なものでもく、もっと激しい怒りのような、
悲しみのような、そして精一杯の喜びのような。
彼女のせき止められた思いが音と絵で表現されています。
僕が大好きなアーティストです。
今年、最初のオンエアは9月20日 15:00〜15:50 BS朝日。
ぜひ、ご覧ください。
YAMAGUTI
LISTEN01
LISTEN02


未来に���えたい世界の音楽遺産に耳をかたむけるLISTEN.
いよいよ人���の文��の���流インドへ。
南インド ・チェンナイ���旧マドラス���は、新年を祝うポンガルの祭りで�����う。
人々は�����け前に寺院に集まり、神へ���を捧げながら練り歩��。
女性たちは家々の前に米の���で花を���き、路地では物を燃やして��に���り新年を��える。
自然や神を敬う心と音楽が、人々の暮らしの中に���たり前に息づく姿は���しい。

http://the-listen-project.com/listen1001/index.php/blog-2

彼の凸凹

昨日は片岡学の27回目の誕生日。
彼との最初の出会いは僕が教鞭をとっていた大学の始業式でした。
うつむき加減で、言葉少なく、声が小さくて、手を上げない。
半身に構えたシャイな男の子でした。

授業を重ねるうちに、彼の能力に凸凹があることに気がつきました。
ひと付き合いは苦手。でも「思うこと」に長けていました。
二十歳のころの僕なんかより、ずっとずっと。
一人でながく「思うこと」ができる能力は彼の最大の武器です。
それは彼の凸です。
いまでも凹はあります。でも、それはそれです。
凸が大きくなりすぎたらたら凹もご愛嬌。
学、凸をもっと伸ばそう!凹はほっとけ!凹凹は忘れろ!
それできっとうまくい。
誕生日、おめでとう、おめでとう、おめでとう。
GAKU

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