先日、アートディクターの福島治さんからこんなメッセージをいただきました。
「大量生産、大量消費のためのデザインではなく、幸せとは何か!?
そのことを考えるきっかけのデザインだったり、
少しでも近づくためのデザインについて日々悩んでおります」
僕も同じように「そこ」に近づこうと悩み続けています。
福島さんはいわずと知れたグラフィックデザイン界のスーパースターです。
お若い頃から名だたる賞を総なめ、
現在、東京工芸大学デザイン学科で教授として教鞭をとられています。
そんな福島さんが、何故、デザインに戸惑いを持たれているのか?
インカーブを尋ねて来られたのは今年の7月上旬でした。
若輩者の僕にも丁寧に、そしてわかりやすい言葉で自らのデザインと
生きる姿勢をお聞かせくださいました。
最愛の奥様がお浄土に還られたことがきっかけで、
「大量生産、大量消費のためのデザインではなく、幸せとは何か!?」を思い、
「そのことを考えるきっかけのデザインだったり、少しでも近づくためのデザイン」を
悩み、そして今、自らのお役目に正面から立ち向かってらっしゃる。
僕はそう受取りました。
この世界でデザインができること、それは、きっと煽動するためだけの武器ではなく
「悩み苦しむ他者のために、かつ、悩み苦しむ自分のために、意図すること」
そんな強い覚悟を福島さんから感じました。
現在、福島さんは「GIFT HOPE」というデザインで世界を変えるプロジェクトを
されています。デザイナーがデザインしたTシャツを販売し、売り上げの一部を
支援先に寄付。その他にも障がいのあるアーティストたちへの支援や震災支援まで。
http://gifthope.jp/
僕は福島さんのアートディレクターとしての覚悟と誇りにゾッコンです。
「『世の中の価値観を変えると』とか『世の中を良くすること』と言葉で言ったところで
具体的にアクションをしなければ結局世界は変わらない」
(福島治著「クリエイティブで世界を変える」p14 六曜社
「福島治君、合宿と修行ということを一生忘れずに手を動かして制作を続けてください」
(「OSAMU HUKUSHIMA ggg Books-109」
浅葉克己まえがきより 公益財団法人DNP文化振興財団)
http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1106391308/
お会いできて本当にによかった。
背筋がしゃんとしました。
http://fukushima-design.jp/
http://www.t-kougei.ac.jp/arts/design/staff/