過去の記事 → 2014年08月

会ってみたら三重丸

昨日は大阪でメンズオンリーの焼肉夜会でした。
お相手はファッションデザイナーの岡沢高宏さん(中央)と湊川誠隆さん(左)。
岡沢さんは肩の力をスーと抜いて何でも話せる数少ない友人です。
僕が東京にいった時には必ずといっていいほど夜会で同席。彼が大阪に来てくれた時も同様です。
デザインの話しから政治、経済、お笑いまで、ザックバランな関係は宝物です。

湊川さんとは昨日が初対面。
岡沢さんの紹介なので会う前から二重丸ですが、会ってみたら三重丸。
とにかく礼儀正しい。きちんと目を合わせて話す若者は久ぶりです。
オドオドした若者は腐るほどいますが、自らの意見をブレずに、かつ、嫌みなく話してくれました。
彼は元中日ドランゴンズの選手で、いまは自らデザインしたお洋服を扱う「マッシモンテ」の代表です。
http://next-thing.jp/shop/

ouji

今日はインカーブのアーティストたちの「お仕事」のお話です。
よく尋ねられることがあるので簡単にご紹介します。
アーティストたちの「お仕事」は二つあります。

一つ目は「アート」です。
アーティストは自らの作品を自らの手で完成させます。
一日、数枚も完成させる方もいれば、一年間で一枚の方もおられます。
収益は制作された「アーティストのみ」に還元されています。
アーティスト同士のコラボレ−ションも、スタッフとのコラボレーションも、
他者とのコラボレーションも一切ないので制作者個人に還元されるのは自然といえば自然です。
(何故、コラボレーションをしないのですか?って尋ねられることもあるのですが、長文になるので、またの機会に)

二つ目の「お仕事」は「デザイン」です。
インカーブ内ではアートに対峙する言葉として「デザイン」と言っていますが、
対外的にはわかりやすく「グッズ」と訳しています。作品を利用しながら「スタッフ」が企画を考え、
販売ルートを開発します。アーティストたちはグッズ制には(例えば縫製や袋詰め等々の軽作業)一切関与しません。
アーティストはグッズの核である作品を制作するだけです。
(アートとデザインの違いはどこにあるの?ってことも尋ねられることもあるのですが、上記のコラボを何故しないのか?
を含め拙著『観点変更』をお読みくださいませ)
インカーブは販売するグッズショップを持っていません。なのでインカーブHP(http://incurve.jp/online.html)で
ネット購入していただくか、外部のお店にご協力いただき販売していただいています。
その収益は「アート」とは違い、グッズに利用させていただいたアーティストに作品使用料をお支払いし、
売上はアーティスト全員で分配しています。福祉的と言われれば福祉祉的ですね、確かに。
ただアーティスト全員が作品販売に結びつかない現状を考えれば致し方がない方法だと考えています。

余談ですが……「外部のお店にご協力いただくこと」は簡単なことではありません。
11年かけてようやく軌道にのってきたようです。
みなさんに話しとビックリされますが数年前まではスタッフが大きなスーツケースにグッズを詰め込んで
飛び込み営業に出てました。関西とは言わず、関東まで。でも大半が空振り。
ところが、ヒョンナことでご縁が繋がり出し、
いまでは美術館のミュージアムショップを含め全国54ヶ所のお店で取り扱っていただいています。

そして、ここからが本題。
最新の取り扱いショップ「フタバ+京都マルイ」さんです!
先週から京都・四条河原町の京都マルイ6Fでインカーブのグッズフェアが開催されています。
図録からグッズまで9割がたのインカーブグッズが展示されています。
ぜひ、お立ち寄りください!!
https://www.facebook.com/futabaplus.kyotomarui/timeline
http://www.books-futaba.co.jp/
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心がスッと楽になる言葉をいただきました。
1週間に2回も、です。

「ふたつよいこと さも ないものよ」

関西で古くから伝わる言葉だそうですが、僕は知りませんでした。
臨床心理学者 ・河合隼雄さんのご著書『心の処方箋』で紹介されています。
「一つ良いことがあると、一つ悪いことがあるとも考えられるということです。
抜擢されれば同僚のねたみを買い、宝くじにあたるとたかりに来るはずだ、
ということです。世の中は良いことずくめにはならないように仕組まれているのだけれど、
そのことを知らないために愚痴を言ったり文句を言ったりばかりして生きている人もいる」
苦しくなったら、次は楽しくなることが待っていて。
楽しくなったら、次は苦しくなることが待っていて。
だから、悲観ぜず、楽観せず、驕らず、めぐってくるご縁に任せましょう!
って、僕は訳しました。
ザーザー降りの雨もいつかはあがります。

お友達の編集者からいただいた河合隼雄さんの『全対話』にも
「ふたつよいこ さも ないものよ」がいっぱいです。
時々、苦しみを抱える人からご相談をいただきます。
福祉業界ではそんな人を相談支援事業者といいます。僕もそんな人の端くれです。
「ふたつよいこと さも ないものよ」は相談支援の大きな手がかりになるように思うのですが、いかがでしょうか。
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