昨夕は、インカーブ「おなじ釜の飯プロジェクト」の
11期生・小原緑さんのプチ講演でした。
今までは「どこかの社会福祉法人のスタッフ」や「大学生」「大学院生」が
大半だったのですが自ら「アトリエ」を主宰されてる方は初めて。
生い立ちから現在のお仕事、
これからの夢までたっぷり聞かせていただきました。
「インカーブは、<すみません>ではなく
<ありがとうございます>がとても多い」と感想をいただきました。
内部にいるとわからなかったのですが……そう言われたら、そうも感じます。
これからもインカーブが繋がっていく大切な方です。
みなさま、よろしくお願いします!


以下は小原さんとのQ&Aです。
http://incurve.jp/kamameshi.html

小原 緑さん
おとなアート こどもアート主宰

Q.障がいのある方と係わる「きっかけ」を教えてください。

A.主宰するアトリエで障がいを抱える子どもたちと出会いました。
当時はアトリエを飛び出していってしまったり、パニックをおこしたり、
描いた作品をぐちゃぐちゃにしてしまったり…と、色々な事が起こりました。
でもその都度、なぜこんなに辛そうなのか、
改善してあげられる方法があるのではないか、と考えている自分に気が付きました。
お母さん方に教わりながら、その日の作業工程の絵カードを作ったり、
水道や玄関に分かりやすい表示を貼ったりと、
少しずつみんなが過ごしやすい空間づくりを心掛けました。
そうして日々を過ごしているうちに、その子たちのパニックは減り、
制作に集中できる日が増えていきました。
障がいとはいったい何なのか、
工夫ひとつで障がいが障がいではなくなることがあるのではないか、そう思いました。

Q.福祉の問題で最も関心のあるテーマは何ですか。

A.子どもたちと障がいを抱える人たちの関わりです。私のアトリエでは、
幼稚園児~高校生、障がいを抱える大人が同じ空間で絵を描いています。
出会った初めのうちは、強い個性を受け入れなかった子たちも、
数週間、数か月と一緒に時間を過ごすうちに、
アートという目線を通じてお互いを認め合うようになりました。
障がいといわれているものが、制作のさまたげにならないことに気が付き、
作品も尊重するようになりました。もちろんお互いを理解するまでの過程には、
時に差別的な気持ちが湧き出てしまうことや、
喧嘩などもあります。でもそれでも一緒に居ることの意味は大きいと思います。
ごく小さなコミュニティではありますが、
私はこのように子どもたちが変わっていく様子を目の当たりにしました。
そしてこのことは、10年後20年後の福祉に変化をもたらすきっかけになるのではないか、
と強く思うようになりました。

Q.なぜ釜飯プロジェクトに参加しようと思ったのですか。

A.インカーブがアーティストの作品を、
現代アートとして世に送り出しているということに共感し、
その取り組みの一つ一つを自分も実際に学び、これからの活動に活かしたいと思ったからです。
他にも、5年ほど前にアートフェアの会場で憧れだった今中さんにお会いしました。
その正直で優しいご印象に興味を持ったこと、アトリエを訪問させていただいた時に感じた
建物内に広がる自由で優しい雰囲気にも心惹かれました。
アーティストやスタッフの皆さんの明るい表情も印象的でした。