俳優の東ちづるさんと日本財団の竹村利道さんがインカーブに来られました。
オフィシャルなことからプライベートなことまで、たくさんのお話をしました。
夜会を含めると、なんと計7時間!仕事話だけならこんなに時間はかかりません。
3人が共通する「違和感」があったので、話し続けました。
具体的違和感は「障がい者の芸術表現をカテゴライズする」
政治体制(国・地方公共団体)であり、福祉事業者・美術研究者の
「偏った思想と運動と組織」です。
3人の帰結は、偏った思想と運動と組織に「対抗」するのではなく
「対話」できる存在をつくること。
そして、3人がそれぞれ所属する2020年オリパラ組織委員会や
厚労省&文化庁の懇談会・東京都のアール・ブリュット委員会・省庁の
様々な会議・加えてシンポ等で意見を表明することです。
2人から同様の意見を表明したいと人は「たくさんいる」とお伺いしました。
そんな人は偏った組織の中にも実はいる、とも。
また、厚労省や文化庁の職員から私に「たくさんいる」と連絡がはいります。
先日の京都と横浜で行われた「障害者の表現芸術を考える」国際シンポでも
米国から「和製(つまりガラパゴス化された)アール・ブリュット」は
嘲笑されていました。
2020年にむけ、日本の文化と福祉が試されています。
インクルーシブな評価(障がい者の表現を囲い込むのではなく、
普通に、あたりまえに世に問うこと)を示す必要があります。
いま「偏った思想と運動と組織」に「対話」できる組織を早急に
つくらなければならないと感じています。
対話するためのコンテンツを作るには、「見慣れた人」で
「福祉や芸術(平面)分野の人」だけでは難しいでしょう。
それでは「偏った思想と運動と組織」が対話してくれそうにありませし、
「対決」することになりかねません。
そこで、「見慣れない人」を中心に隣接領域(例えば医学や科学・政治学
・経済学などの学問部門と広告・演劇・デザインなど実部門)から
「障がい者の芸術表現」を考え、言葉として紡いでいく必要があると考えます。
ポイントは「対決」ではなく「対話」です。
「対話」しても無理なら?その時に考えましょう。
まずは来年早々に東さんと竹村さんを交え「対話」できる船の設計図を描きます。
その船はインカーブのものでも、お2人の私利私欲のものでもありません。
悔いを残したまま2020年を迎えないようにザ・クサノネ的運動を
興していきたいと思います。
設計図がUPしたらご報告します。
そして船が完成したら、ぜひ乗り込んでください!
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