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今日はいたって個人的なお知らせです。
それも予告です。
お友達、そのまたお友達でシェアしていただけると嬉しいです。
厚かましいお願いですみません。
来週10月19日、朝日新聞出版から
『社会を希望で満たす働きかた—ソーシャルデザインという仕事—』が
全国発売されます。
担当の編集者さんからご連絡をいただいたのは昨年のクリスマス。
いつかデザインと社会福祉を架橋する「ソーシャルデザイン」のことを
本に書きたいと思っていたので、またとない幸運でした。

ソーシャルデザインというツールを使って、
水と油だと思われているアートと福祉、市場と社会福祉、
障がい者と健常者の関係をシャッフルしたら、
社会に「希望」が見つかるのではないか。
アートやデザインの世界から
社会福祉に飛び込んでくれる人が現われてほしい。
デザイナーにもっとソーシャルな意識が芽生えたら。
そんな希望もあります。

デザインは常に職業や階級を
差別化するために使われてきたという歴史があります。
食器からファッション、建築物、インテリアに至るまで、
デザインによって支配階級と被支配階級の差別化がなされてきました。
でも、デザインに差別化する力があるなら、
「非差別化する力」もあるはず。
いままで障がい者をカテゴライズし、
それに疑問を呈さなかった人の意識を変えることができるはず。
仏教、哲学、経済の知恵を借りて「ソーシャルデザイン」とは
何かを問うてみました。
ご笑覧いただければとても嬉しいです。

以下は予約ページです。
– – –
『社会を希望で満たす働きかた
―ソーシャルデザインという仕事―』
出版社: 朝日新聞出版
定価:1600円+税
2018年10月19日 全国発売

ビブリオ インカーブ:http://b-incurve.jp/online/online_kibo.html
amazon : http://urx.red/Msjh

女性は無理なのか?障害者は無理なのか?高齢者も?
「障害者の雇用は女性の雇用問題と似ているとも思いました。
誤解や偏見により、両者とも労働市場で能力が十分生かされてない。
『女性は無理』の女の部分に『障害者』の文字がすっぽり入る」
(村木厚子著『日本型組織の病を考える』角川新書p167)。
いま、誤解や偏見が「すっぽり入る」ことが多すぎやしませんか?
すっぽり入れようとする人。
その人のモチベーションをしっかり疑ってみたいと思います。
世の中「お互い様」です。それぞれのお役目を成して、
こじんまり集まって、暮らすいのがいい。
そうこうしているうちに無理なことも少なくなっていきます。
気楽が一番です。

やっぱり違和感のある法律です。納得しにくい。
以下、とっても長文です。
障がい者の文化芸術活動にご興味のある方がおられたらシェアしてください。
先週、文化庁と厚生労働省による共同開催の
「障害者文化芸術活動推進有識者会議」構成員として第一回会議に出席しました。
この会議は平成30年6月13日に公布・施行された「障害者による文化芸術活動の推進に関する法律」
(以下、新法)に基づき、障がいのある人による文化芸術活動のを総合的かつ効果的に推進するために
設置されています。
具体的には地方公共団体にむけて「基本計画案」を策定することがお仕事です。
公のメンバーは文化庁と厚生労働省以外に外務省、内閣府、経産省、オリパラ組織委員会など。
錚々たるメンバーです。
この法律が多様な機関/人間を巻き込み成立し、これから命を与えられるのです。
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/1408763.html

以前からFBを通して発信してきたことですが議員立法ゆえに法律の成立過程が見えず、
パブリックコメントの要請もなく(議員立法なので必要ないのですが)成立しました。
今となっても「やっぱり違和感のある法律です。納得しにくい」。
最大の違和感は文化芸術基本法があるにも関わらず、あえて「障がい者の」という冠のつく法が必要だったのか?
なぜ文化基本法の再々改正にチャレンジしなかったのか?
インテグレーションやダイバーシティなど「包含すること」に取り組んでいるオリパラ文化施策とは真逆です。

以下は私の発言用のメモです。そのまま転記します。
●新法への指摘
1.文化芸術基本法の基本理念2条3項で「障害の有無」にかかわらず「文化芸術を鑑賞」し
「参加」「創造」することができるように「環境の整備」を図ると明記されているのに、
なぜ、あらたに法律化する必要があるのか?

2.文化芸術基本法でも踏み込まなかった
「芸術上価値の高い」という価値判断は慎重に行うべきでは?芸術至上主義?

3.国に貢献する障がい者の作品のみを支援するように感じる。

4.3条2項は知的障がい者が中心で身体・精神・発達、難病は除外されている?
絵画作品が中心で音楽・舞踊・演劇は除外されている?

5.17条「人材の育成等」は大評価。すべては「人材の育成」にかかっている。
国公立の5芸大(特に文化庁委託事業の東京芸大&金沢美術工芸大学)の動きを注目したい。

6.20条「障害者文化芸術活動推進会議」は紐付きではない学識経験者に。
特に障がいのあるアーティストを委員すえて。
主体は障がいのあるアーティスト。
障害者権利条約のスローガン
「私たちのことを私たち抜きで決めないで」を再確認。

7.30年度文化庁予算の概要から「舞台芸術の創造性向上・発信(障害者芸術・社会的包摂・
共生社会)」や「新進芸術家グローバル人材育成(東京芸大、金沢美大)」
「アート市場活性化事業」との連携は?

以上です。

委員の半分ぐらいは、私の「最大の違和感は文化芸術基本法があるにも関わらず」
と同じような思いを述べておられました。ただこの会議は残り2回。毎回5分程度しか発言時間がなく、
基本計画案の最終決定は「ワーキンググループ」に委ねることなります(私はワーキンググループ”外”。
もどかしいですが選考委員の方々に期待して)。この法律はアートと社会福祉の架橋をルール化します。
ひらたくいうと縛りが出てきます。一方で予算付けも今以上に潤沢になるでしょう(19年度予算要求で3.7億)。
社会福祉系の委員に比べ芸術系の委員が少ないこの会議で
みなさんの(すべては無理にしても)大半が納得いくルールが策定できるのか?
次回は10月23日(火)に会議が開かれます。
傍聴もできます。
ぜひ、注目してください。

お問い合わせは以下まで。
【照会先】厚生労働省社会・援護局
障害保健福祉部企画課自立支援振興室
障害者芸術文化活動支援専門官大塚(内線:3079)
社会参加支援係長今釜(内線:3071)
(代表)03(5253)1111(直通)03(3595)2097

障害者文化芸術活動推進法
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/shokan_horei/geijutsu_bunka/shogaisha_bunkageijutsu/1406260.html

文化芸術基本法
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunka_gyosei/shokan_horei/kihon/geijutsu_shinko/kihonho_kaisei.html

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