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哲学の輪読会

インターン生・棡葉さんを迎えての初輪読会
(棡葉さんは、同じ釜の飯プロジェクトのインターン3期生です。
http://incurve.jp/kamameshi.html
今回の課題図書は、マイケル・サンデルの
『これからの「正義」の話をしようーいまを生き延びるための哲学』
(2009年発行)です。ちょっと懐かしいですね。白熱教室。
哲学と聞いただけで腰がひけそうになりますが、前のめりにスタートしました。
同じ文章を読み、原稿化し、声に出す。
そんな基本的なトレーニングがいつかボディブローのように効いてくるのです。
クリスマスまでに読み切ろう!!

今朝は、オリンピック・パラリンピックの文化委員会で上京しています。
嫁さまが「ずっと雨なのはどうして?」って送り出してくれました。
なぜ、雨が続くの?って答えのあることに疑問をもちたくなるほどの、長雨。
車窓からみる景色もやっぱり雨。空気はグレー。
でも雨垂れはコロコロと窓で踊っています。いいリズム。
予定調和じゃない軌道。
子どものころは、コロコロをみて壮大な妄想物語をつくったり。
なんだか、気持ちが上を向いてきました!
今日、議論するテーマは、2020年・開会式の前夜に行われる
イベントの方向性と意義、そしてそれを実行できる企業のクオリティとは?
そんなことを話し合ってきます。
10時に虎ノ門…タクシーの混み具合で微妙です。

「アートフェア東京2018」

すこしだけ先のお知らせです。
「アートフェア東京2018」に6年連続でインカーブの出展が決まりました!
ギャラリーブースとしては過去最多となる164軒のギャラリー
(国内146軒、海外18軒)が出展するようです。
インカーブが国内で参加するアートフェアは、「アートフェア東京」のみ。
一年に一度のことです。
お目にかかれることを、楽しみに。
*2018年3月8日~11日
https://artfairtokyo.com/2018

クロージング・レセプション

アトリエインカーブの秘密基地は京都にあります。
「ギャラリーインカーブ|京都」は2010年に開廊し、今年で8年目。
インカーブのアーティストの為だけに存在する特異なギャラリーです。
大阪にある<アトリエ>と京都にある<ギャラリー>、
二つは車の両輪。アトリエで作品をつくり、
ギャラリーで愛でていただき、販売する。
アトリエでは外部に開かず、ギャラリーでは開きます。
とてもシンプルなシステムです。

今日は「SHINKI, SAKAMOTO, TERAO, TERAI
tour: ATELIER INCURVE in ART FAIRS」の
クロージング・レセプションでした。
世界のアート・フェアもいいけど、
京都の小さなギャラリーで行う展示も素敵です。
たくさんのみなさん、ありがとうございました。






次回はアンデパンダン展方式の展覧会です。
アーティストが自ら選んだ作品を展示します。
「allstars 2017 autumn赤澤宗文・小豆澤みお・小田浩之・
岸かおり・阪本剛史・佐藤太郎・信谷弘光・矢野丈」
http://g-incurve.jp/exhibitions/ex_171020gi_autumn.html

2017年10月20日(金)21日(土)27日(金)28日(土)
ギャラリー インカーブ|京都
金曜・土曜のみ開廊 12:00 – 19:00 入場無料
クロージング・レセプション10月28日(土)14:00 – 16:00
ご予約不要、参加費無料

(遅くなってすみません)ご報告です。
90名近いみなさまからご支援をいただき
アトリエ インカーブ設立15周年記念シンポジウム
『ATELIER INCURVE in ART FAIRS−障がいのあるひとの創作と市場−』を
開催することができました。
当日は定員オーバーのお客様で会場は満席。
本当にほんとうにありがとうございました。
東京大学の松井彰彦教授をお迎えして「市場と福祉」について議論を交わし、
インカーブが参画するNYと東京のアートフェアの報告をしました。
松井さんとの「45分1本勝負」の対談は、いや〜もう〜楽しかった。
年々、ゾクゾク疼く感覚が少なくなってきた
(年老いたということ?)このごろ。
読み合い、探り合う45分間は至福の時間でした。
インカーブにとって松井さんと組むことは高いハードルでした。
でも「この人は組まないだろう」って人とマッチメイクすることで
インカーブは成長するんだと感じたのも事実。
以下は当日みなさんに配布した資料ではなく、45分間1本勝負を楽しむため、
ゾクゾク疼くために準備したものです。
備忘録のようなもので文章の整理もしていません。
読みにくいかもしてませんが、シンポの余韻を感んじていただければ幸いです。
ご支援いただいたみなさん、当日お越しいただいたみなさん、ありがとうございました。
心から感謝です。



16:10〜16:55 対談「市場×福祉」松井彰彦氏・今中博之氏(トータル45分)
●1枚目のスライド:松井彰彦×今中博之(5分)
*出会い:朝日新聞の松井さんの記事(2013.3.1)
*100万人に1人の障がいのある、2人
→障害観ビフォー/アフター 社会モデル
(機能障害と環境障害<態度や障壁>)
→松井さんは「心サルコイドーシス」中途障がい。
今中は「偽性アコンドロプラージア」先天性障がい。

●2枚目のスライド:市場とは、『自立』を促す優しい場所?(20分)
*市場には多様な評価者がいる
→依存先が増えるほど「自立」は可能
*市場には「匿名性」という性質がある
→匿名性は覆面レスラー。アイデンティティの崩壊をまねかないか?
→「匿名性」について。カミングアウトする選択権はあくまで「わたし」が
持っている。無理をする必要はない。
ただ、カミングアウトすることでスティグマ(烙印)を付与されたり、
トラウマ(精神的外傷)になる可能性もある。カミングアウトする/しない
(結果)が重要なのではなく、「わたし」が意志決定しようとすること、
あるいは周りがそれをサポートするという「方向性」が大事。
*自分で「フラッグ」を立てる
→公民権運動(マルコムX、キング牧師)。IL運動(自立生活運動)
→トークン(象徴/しるし)・マイノリティ(バランスをとるために形式的に
入れるマイノリティ)になる可能性を孕んでいないか?
「フラッグを立てる」には「覚悟」が必要。
しかしスティグマ(烙印)を付与されたり、
トラウマ(精神的外傷)になる
可能性もある。
ゆえに、「タフさとええ加減さ」は必要である。
「トークン・マイノリティ」の授け手と受け手。
授け手の「アビューズabuse(悪用する)」には細心の注意が必要。
スタッフの力量が試される(チャイルドアビューズ 【child abuse】
⇒ 児童虐待)。
*「弱肉強食の血も涙もない場」の「一定のルール」
→『手ぶくろを買いに』の子狐は2枚の白銀貨を帽子屋に主人に渡し、
手ぶくろを買った。子狐であれ、健常者であれ、障がい者であれ、
「お金はお金」だと言う「一定のルール」に基づいて帽子屋の主人は行動した。
しかし、「障害者の作品だとわかったとたんに、購入を取りやめたお客」
「障害者の作品展示にギャラリーを借りたいといった時に、
『たくさんの障害者が集まるのはダメだと言い放った、ビルのオーナー」は
存在する。インカーブの体験。市場は「多様」。分かり合える領域が市場にはある?

●3枚目のスライド:新しい公と私のコラボレーション(10分)
*公の財源を使い、民間の頭脳を活かす
→インカーブは「広義の『公』益法人」という社会福祉法人。
スタッフはアート/デザインに精通する「民」
→福祉の「下支え」
そもそも市場はユートピアではない。抗弁を垂れにくい障がい者が市場で
餌食にならないためにが必要。
→市場以外の「格差是正」のメカニズムが必要。経済学において市場は
「効率性」を確保できるが「公平性」は確保できない。
「2段ロケット方式」:基壇は「公」その上は「民」、
うまくいけばテイクオフできる。

●4枚目のスライド:市場との接続を図るために必要な仕掛けとは?(10分)
*市場の本質は「数を試して」いいものだけが残ること。
*いいものには「コミットメント=信念」がある。
*決断→実行!デカルト:「つねに同じ方向に、できる限りまっすぐに
歩むべき」
そうさせる信念が「市場の力」である。
*「自分の行動を縛る具体的な仕組み」をつくらなければ
コミットメントではない。
→「橋を焼き、逃げ場をつくらない」直訳:約束・公約・義務・責任。
ビジネス用語:何があろうと達成するという意気込。

●その他の論点
*今中が「共感」した、松井さんの経済学:
→「共感=相手のことを考える=相手の立場に立ってものを見る」経済学
→「互いに相手のことを考えた結果、人々がどのような行動を採るかを
分析する」ゲーム理論
→「マイノリティの経済学」

http://incurve.jp/archives/ko_170924sympo.html

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